外出自粛が推奨される今日この頃、皆様はご自宅で何をしてらっしゃいますか?

 私は、コスプレしたり……

 釣りをしたり……

 カブに手を出したりして過ごしております。

 というわけで、NintendoSwitchにて発売中のゲーム『あつまれ どうぶつの森』を堪能しています。

 面白いですね、『どうぶつの森』。私はニンテンドーDSシリーズにて登場した『おいでよ どうぶつの森』から楽しんでいるのですが、今回もたっぷりグレードアップして、予想以上の面白さでした。

 さて、そんな人気シリーズの“どうぶつの森”に劇場版が存在するのはご存知でしょうか。

 今回は、知る人ぞ知る劇場版『どうぶつの森』が、どんな作品なのかを紹介します。

『劇場版どうぶつの森』とは?

劇場版どうぶつの森 画像<画像引用元:どうぶつの森 [DVD] 販売元: バップ>

 2006年12月6日、冬休み映画として公開されたのが『劇場版どうぶつの森』です。

 当時は前述のニンテンドーDSソフト『おいでよ どうぶつの森』が大ヒットした直後でして、前売り券を購入すると、金の釣竿などのレアアイテムである、金の道具1種がプレゼントされるという企画が催されていました。

 映画のあらすじはこんな感じ。

 主人公は、どうぶつ村でひとり暮らしを始めた少女あい(CV:堀江由衣)。たぬきちの経営するタヌキ商店でアルバイトをしながら、猫のブーケ(CV:福圓美里)やゾウのサリー(CV:折笠富美子)といった住人たちと仲良くなります。春夏秋冬を経て、住人たちのことをより深く知っていくあいは、最後に不思議な生き物と出会います。

 四季を巡っていくゲーム内容に合わせて、映画も春夏秋冬の4パートに分かれたオムニバス形式のエピソードになっています。

ゲームとここが一緒!ここが違う!

 この映画の面白いところは、しっかりゲームシリーズと合わせてくれているところ。

 『どうぶつの森』のキャラクターには、それぞれ性格が設定されているのですが、映画でもしっかりその性格に合わせたキャラクターになっている他、仲良しだった住人が突然村を離れるというエピソードも、実はゲームの原作に合わせた演出だったりします。

 というのも、『どうぶつの森』のゲームでは、“自分の村に住んでいる住人がランダムで森を引っ越そうとする”という仕組みがあります。文通したり、プレゼントしたり、頻繁にコミュニケーションを取っていたはずの住人が突然居なくなることがあるのです。運よく引っ越し直前に、気付くことが出来れば引き止められるのですが、少しゲームを遊んでいない時期を挟んでしまうだけで、いつの間にか、お気に入りのあの子が引っ越している! なんてことがあったりしました。

 結構、『劇場版どうぶつの森』は当時のゲームに忠実な映画となっていたのです。

 一方、全くの映画オリジナル要素というものがあります。それが映画のクライマックスに登場するあの“謎のキャラクター”です。あれだけ原作に忠実にキャラクターたちが続々と登場してきた中、最後の最後で突然映画オリジナルのキャラクターが出てくるので、当時映画館でこの映画を観ていたキッズも「なんだこいつ!?」と思ったのではないでしょうか。

『あつまれ どうぶつの森』との違いもあれこれ

 そして、今『あつまれ どうぶつの森』を遊んでいる人には「懐かしい」とか、「なにこれ」と思う要素も、『劇場版どうぶつの森』には詰まっています。

 例えばリセットさん。当時は、『どうぶつの森』シリーズといえば、セーブせずにゲームを終了するとリセットさんというモグラのキャラクターが登場して叱られるというおなじみの演出がありました。『劇場版どうぶつの森』にもリセットさんは登場します。しかし最新シリーズ『あつまれ どうぶつの森』ではその演出もなくなってしまい、その声らしきセリフはみられるのですが、姿は確認できません。

 また、『あつまれ どうぶつの森』に登場する船乗りのジョニーにも、少し違いがあります。『劇場版どうぶつの森』の公開時は、UFOに乗って飛んでくるキャラクターという設定があり、船とは言っても宇宙船に乗っていました。今、『あつまれ どうぶつの森』を遊んでいる人も、そういった当時のゲームの設定との違いを楽しむことが、できるのではないでしょうか。

 

――結構、原作ゲームに忠実なところの多い『劇場版どうぶつの森』。

 『あつまれ どうぶつの森』を楽しんでいる人なら、「おっ」と思える要素もたくさんあるのではないでしょうか。もしかしたら、あなたの住んでいる島の住人が、映画に登場しているかもしれませんよ。

(Edit&Text/ネジムラ89)


あつまれ どうぶつの森 | Nintendo Switch | 任天堂

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