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 『機動戦士Zガンダム』に登場した、ティターンズの巨大MAサイコガンダム。40mを超える漆黒の巨体から、一目で悪役と分からせる傑作機となっています。そんなサイコガンダムですが、元々Zガンダムの初期案としてデザインされました。

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◆主役から最強の敵へ…… サイコガンダムに転生した幻のZ

 サイコガンダムはアニメ『機動戦士Zガンダム』第17話で登場した巨大MAです。ガンダムらしいフォルムを持ちながら、漆黒に包まれた40mを超える巨体を有した機体は、多くの視聴者に衝撃を持って迎えられました。2025年には『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』にて登場し、今もなお広く知られる傑作悪役機となっています。

 そんなサイコガンダムですが、実は当初Zガンダムの初期案としてデザインされました。『機動戦士Zガンダムを10倍楽しむ本』(出版社:講談社、198511日出版)では、当時バンダイボーイズトイ事業部に所属していたメカデザイナー、村上克司氏が提案したZガンダムの初期案が掲載されています。

 Zを可変機にするのは当初から決まっていたため、初期案から体育座りになる、独特の変形ギミックが取り入れられていました。『ガンプラ・ジェネレーション』(出版社:講談社、199941日出版)によると、村上氏はこのギミックを『宇宙の戦士』に登場するパワードスーツ用の降下カプセルをモチーフにしてデザインしたと語っています。

 その後、本デザインは没となりますが、ティターンズ側の機体として登場することが決定。『別冊アニメディア 機動戦士Ζガンダム 完全収録版』(出版社:学習研究社、1986330日出版)によると、村上氏の初期案を元に、『Zガンダム』でメカニックデザイナーを務めた藤田一己氏がサイコガンダムとして完成させました。

 ちなみに、『機動戦士ガンダムMS大全集』(出版社:バンダイ出版。198821日出版) で確認できるように、Zガンダムのデザインはかなりの難産だったため、数多くの没デザインが存在しています。中には、ネモや百式など、エゥーゴ側の主力機と酷似したデザインもありました。

 

 ──難航を極めたデザインの試行錯誤が、結果として『ガンダム』シリーズを代表する、唯一無二の悪役機を誕生させました。たとえ主役機になれなくても、新たな役割を与えられ活躍できる。そんな層の厚さこそ、『ガンダム』という作品を支える底力なのかもしれません。

〈文/北野ダイキ〉

 

※サムネイル画像:バンダイ ホビーサイトより 『「HGUC 1/144 サイコガンダム」 (C)創通エージェンシー・サンライズ』

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