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 現在、TVアニメ第3期「死滅回游編 前編」が放送中の『呪術廻戦』。『週刊少年ジャンプ』では、後日譚となる『呪術廻戦≡(モジュロ)』も連載中で、本編完結から2年近く経った今でも盛り上がりをみせています。そんな『呪術廻戦』ですが、意外にも連載会議はすんなり通らず、芥見下々先生はいくつかの人気漫画を参考にしたそうです。

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◆「自分ならどうするか?」を突き詰めた第1話

 『呪術廻戦 公式ファンブック』(出版社:集英社、2021年3月出版)によると、『呪術廻戦』は『ジャンプGIGA』に連載されていた『東京都立呪術高等専門学校』(以下、0巻)をプロトタイプとして作られた作品だといいます。

 当時0巻は読者からの人気が高く、編集部からの評価も高かったそうです。そのため芥見先生は、0巻をベースにネームを構成したところ、「少年漫画の1話の構成から逸脱している」ということでまさかの連載会議で落とされたといいます。

 そこで芥見先生は漫画家を志したきっかけでもある『BLEACH』の第1話を叩き台とすることにしたそうです。確かに『呪術廻戦』の第1話は、黒崎一護が朽木ルキアに巻き込まれる形で異能の力を手に入れ、非日常に足を踏み入れる『BLEACH』の第1話と同じような物語の構成となっています。

 芥見先生は、ここからさらに『NARUTO -ナルト-』を参考にして、独自の要素を入れたそうです。『NARUTO -ナルト-』では、封印された九尾「九喇嘛(くらま)」が自らのチャクラを分け与える共生のキャラクターとして描かれています。芥見先生は、この「九尾のアプローチを、自分ならどうするか普段からよく考えていた」と語っています。

 そして、考えた末にたどり着いたのが「“絶対に相容れない者”でやったら面白いんじゃないか」という答えでした。こうして誕生したのが、両面宿儺というキャラクターだと明かしています。その後、無事に連載会議も通り、私たちの知る第1話が完成したのです。

 

 ──『ジャンプ』の看板作品でもある『BLEACH』と『NARUTO -ナルト-』。これらの作品があったから『呪術廻戦』が誕生したのは間違いないでしょう。しかし、どんなに良い手本があってもそこからオリジナリティを創造しなければ既存作品の二番煎じとなってしまいます。

 「自分ならどうするか?」という自問に、自らの解答を導き出せたところこそ、芥見先生のクリエイターとしての実力の高さが表れているのではないでしょうか。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「呪術廻戦」第1巻(出版社:集英社)』

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