夏アニメとして放送中の『5億年ボタン〜菅原そうたのショートショート〜』は、恐ろしい映像ドラッグが仕組まれていた──。
5億年ボタンを押した者は、意識を何もない異次元空間に転送され、なにもない空間で死ねないし、眠れないまま5億年の時を過ごすことになります。その代わりに、5億年経過後には押した者の記憶が消された上で元の世界に戻され、100万円が手に入いるのです。
そんな「5億年ボタン」のエピソードはインターネット上で物議を醸し、恐怖のシチュエーションから“検索してはいけない言葉”に挙げられることもありました。
◆「検索してはいけない言葉」になる“5億年ボタン”とは?
「5億年ボタン」は、2001年に刊行されたギャグ漫画で構成された「週刊少年ジャンプ」の増刊号にて、菅原そうたさんが描いた漫画『BUTTON A PART TIME JOB』に登場するアイテムでした。
押した者は何もない空間で5億年も生き続ける苦行を体験するのですが、その記憶を忘れてなんども100万円のためにボタンをつい押してしまいます。そんな恐怖のシチュエーションゆえに、“検索してはいけない言葉”に挙げられることもありました。
現在放送中の『5億年ボタン』はルックスだけ観ると、ほかのアニメーション作品とは一線を画すビジュアルとなっていて、そのことに戸惑ってしまう人も多いかもしれません。だけど、安心してください。このアニメ、永遠に観ているこちら側を戸惑わせ続けるとんでもない作品となっていたのです。
◆原作のスネ郎やジャイ太が「美少女化」?まさかの改変!
そんな『5億年ボタン』のエピソードを原作に、『5億年ボタン〜菅原そうたのショートショート〜』は、漫画で描かれたエピソードを改めてアニメーション化した作品となっています。ただし、そのままで放送しないのがポイント。
原作漫画に登場したトニオちゃんこそ、見た目もそのまま登場するのですが、スネ郎やジャイ太といったキャラクターは、スネ子とジャイ美という美少女キャラクターへと姿を変え、原作漫画で主人公として活躍したスネ郎の立場も、トニオが担うという改変が行われています。
驚くべきは、改変しているという裏事情を作中で早々に言及している点。
第1話では、かつてスネ郎やジャイ太が存在していたことの解説から、トニオが当時3ピースバンド・B-DASHのジャケットを飾っていたことまでがトニオの口から語られています。話の内容から、冗談かと思う人もいるかもしれませんが、これらは本当の話。当時を知る人は、まさかトニオの声が野沢雅子さんになるとは……と今回のキャストの選出にびっくりしたハズです。