やっと、追いつきました! 『デジモンアドベンチャーtri.』!
全6章で公開予定の『デジモンアドベンチャー』の新シリーズなのですが、第1章の公開時期には中国に住んでまして、観ることが出来ないでいました。
ですが、2017年春についに日本へ帰国したということで無事、合流。途中からですが第4章、第5章を劇場で鑑賞し、その後NETFLIXの配信にて第1章~第3章を鑑賞して無事、2017年10月現在公開作品までは全てチェックし終えました。
観てみた感想もいろいろあるのですが、それとは別にある出来事に衝撃を受けています。
それは、レオモンがまた死んでいるということです。
皆さんはご存知でしょうか? レオモンというキャラクターを。
数ある『デジモン』のアニメシリーズでも回数としては非常に多く登場機会のあるキャラクターです。それだけ聞くと優遇されているキャラクターにも思えるのですが、このレオモン、なぜか毎回死んでしまうシーンが用意されているのです。
類似したキャラクターでは『サウスパーク』に登場するケニーのように、ギャグ演出のお約束として毎回死んでしまうキャラクターは存在します。ですがレオモンの特殊なところは毎回真面目なシーンでなんらかの犠牲となる役が回ってきてしまうというところにあります。そして、このレオモンが最新シリーズ『デジモンアドベンチャーtri.』でも登場しまして、やはり今回もなぜか死んでしまっているのです。
そこで、今回はこれまでのレオモンがどういなくなってしまったのかをまとめて紹介します。
『デジモンアドベンチャー』
デジモンのTVアニメシリーズ第1弾、『デジモンアドベンチャー』。
強敵、デビモンとの戦いなどシリーズ前半にも登場して活躍するレオモンですが、問題はシリーズ後半の47話「風よ! 光よ! サーベルレオモン」。強敵メタルエテモンと戦うためにサーベルレオモンに進化したレオモンは、見事メタルエテモンにトドメを刺します。しかし戦いで負ったダメージは大きく、戦いの後、仲間たちやライバルのオーガモンに見守られながら息を引き取ります。非常に感動的なエピソードとなりました。
『デジモンテイマーズ』
『デジモン』のTVアニメシリーズ第3弾『デジモンテイマーズ』にも、先述のレオモンとは姿こそ同じですが別個体と思われるキャラが登場します。
ヒロインの一人、樹莉ちゃんのパートナーデジモンとして登場したレオモンでしたが、第34話「心優しき勇者レオモン死す!」にて、サブタイトルの通り、またもや死んでしまうエピソードが登場します。物語のキーキャラクターであるベルゼブモンの攻撃を説得するべくレオモンは立ちはだかるのですが、ベルゼブモンは説得に応じずなんとレオモンの身体を一突き、それが致命傷となりレオモンは消えていくのでした。
これを機にパートナーの樹莉ちゃんは情緒不安定な状態になってしまうなど、前作以上にレオモンの死が作品のある転機として扱われます。
『Digital Monster: X-Evolution』
『デジモン』初のフル3DCGアニメーション映画、『Digital Monster: X-Evolution』。こちらにもレオモンが冒頭からいきなり登場します。
今作でのレオモンの特徴は、登場してわずか数分でいきなり死んでしまうところ。主人公のドルモンを追いつめたレオモンは、攻撃を受けたわけでもなく、とどめを刺そうとした、あと少しというところで力尽きてしまい、最後の言葉を残してその場で逝きます。
このシーンの後、映画タイトルが出現し、映画の前座的にレオモンの死のシーンが用意されてしまう驚きの例となってしまいました。
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『デジモンアドベンチャー tri.』
そして最新シリーズ、『デジモンアドベンチャーtri.』。この第2章「決意」にもレオモンが登場します。
暴走するデジモンたちを止めてくれる頼もしい味方として登場し、強敵インペリアルドラモンを、選ばれし子供たちをいっしょに倒すという大仕事を果たしてくれるのですが、こちらの問題のシーンはその後です。
無事、敵を倒し一件落着かと思われたその時、保護してあげたはずの小柄なデジモン・メイク―モンが、突如レオモンに襲い掛かります。不意打ちを受けたレオモンはまさかのその攻撃が致命傷に! 保護したはずのメイク―モンになぜ自分が攻撃されてしまうのかを疑問に思いながら、消滅していってしまうのでした。
結構理不尽に殺されてしまった気がするレオモンではあるものの、その後メイク―モンが行方不明になってしまったり、デジモン達の感染症の有無などの問題が重なってしまうこともあってか、今回に限っては登場人物もあまりレオモンの死に言及しないという事態になってしまっていました。
『デジモンアドベンチャーtri.』での登場はこれまでのレオモンの死に様の中でも特に不憫なものだったのではないでしょうか・・・。
——そんなわけで、損な役回りが非常に多いキャラクター、レオモンの勇姿でした。
これだけ多数の別シリーズ作品で「犠牲」を担うキャラクターも、相当珍しいのではないでしょうか? ある意味で、オイシイのかもしれないですが、一方で少しかわいそうにも思えてきます。
『デジモンアドベンチャーtri.』も残すところ最終章の公開を残すのみですが、なにかしらのレオモンへのフォローがあればちょっとは報われるのになぁ・・・と、レオモンのハッピーエンドが訪れることをささやかに願っております。
――「頑張れ! レオモン。きっと明るい未来は待っているぞ!」
(Edit&Text/ネジムラ89)
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デジモンアドベンチャー tri.
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