8月4日より公開が始まった、映画『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』(以下、『クレヨンしんちゃん THE MOVIE』)では、明らかに「違う」と思わせられるポイントがあります。
それが、しんちゃんが黄色い服に紫色のズボンを着ていることです。実はこの服装の違いにも今回の映画に関する別の挑戦が感じられます。
◆なぜ今回のしんちゃんは「赤い服と黄色いズボン」じゃないの?
しんちゃんのおなじみの服装と言われたら、赤い服に黄色いズボン、そして黄色い靴を思い浮かべる人が多いでしょう。TVアニメ『クレヨンしんちゃん』が1992年に放送を開始した当初から、しんちゃんのもっともベーシックな服装として起用され、30年に渡ってこの服装のしんちゃんが活躍して来ました。
しかし、今回の映画『クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 』のしんちゃんは黄色い服と紫色のズボン、細かい点を言えば靴下を履いていないといった特徴があります。なぜ、この映画のしんちゃんはいつもとイメージカラーの異なる服装を着ているのでしょうか。
実はこのしんちゃんの黄色い服と紫色のズボンの組み合わせは、原作漫画『クレヨンしんちゃん』のイメージカラーです。
<画像引用元:Amazonより>
もともとはしんちゃんの服装カラーはこちらの黄色い服のバージョンの方が先行して登場していたのですが、TVアニメの放送によりヒットを果たして以来、どちらかといえば赤い服のしんちゃんの方が広く知られるようになりました。
しかし、アニメのヒット以降も原作漫画では、基本的に黄色い服に紫色のズボンをはいている姿をしんちゃんの服装として使い続けていました。
今回の映画『クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 』はそんなしんちゃんの衣装からも、原作漫画へのリスペクトの強さが感じられるものとなっており、実際本編の内容もそんな作品になっていました。