今回の鬼太郎は違う──!

 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の公開が11月17日から始まりましたが、公開間もなくこれまでの“ゲゲゲの鬼太郎”シリーズとの違いが話題となっています。

 この映画は“鬼太郎誕生”というタイトルにある通り、“鬼太郎が生まれるまで”のエピソードを描く、シリーズでも初めての試みなのですが、これまでとの違いはそのストーリーだけでなく恐怖描写についても、今までの鬼太郎とは違った攻め方をした映画となっていました。

◆大人向けの『ゲゲゲの鬼太郎』? 今回の鬼太郎は表現が容赦ない!

 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は昭和30年代を舞台に、妻を探している目玉だけの状態になる前の鬼太郎の父親と、龍賀一族に接近することで出世の野望を抱いているサラリーマンの水木が、閉鎖的な哭倉村の秘密に迫っていく物語となっています。

 鬼太郎の父親と水木のバディ物でもあり、謎解きもあったりと、これまでの鬼太郎のヒーロー然とした活躍を描いた劇場版シリーズとはかなり方向性の違ったものとなっています。中でも特に際立っているのがホラー描写です。

 作中では続々と龍賀一族の人間が何者かによって襲われ無残な姿で発見されます。鬼太郎の父親や水木はそんな事件が起こる中、それぞれの目的のために手を組み、哭倉村や龍賀一族の秘密に迫ることになり、二人にも命の危機が迫るような展開へと突入していきます。

 その過程ではポスタービジュアルにも描かれているような流血描写も実際に作中に登場。こういった猟奇的な表現もあることから、映倫からは簡潔な殺傷・出血の描写があるとして小学生以下の鑑賞には保護者の助言や指導が必要とされるPG12指定を受けています。

 鬼太郎映画だし、そんなに怖くないだろうと思った人ほど油断大敵。鬼太郎でこれほどスリリングな体験が待っていることには、これまでのアニメシリーズに慣れている人にも驚きでしょう。

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