規制が緩かった昔の作品、パロディ作品などの中には、地上波では放送できなくなったアニメも少なくありません。攻めすぎたがゆえに、お茶の間を凍りつかせた作品も中にはあります。

 今では放送ができない理由は、女子高生のいかがわしい行為や、いきすぎたパロディなどさまざま──。

 次の4つの作品は、今では地上波で放送できなかったり、完全にお蔵入りとなったりしたエピソードのあるアニメです。

◆中学生が「お金をもらって脱ぐ」アニメがお茶の間に──『エスパー魔美』(1987〜1989年放送)

画像引用元:Amazon.co.jpより

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 中学2年生の佐倉魔美はおこづかいをもらって、画家の父・佐倉十朗の裸婦モデルをしていました。いくら父と娘とはいえ、今では倫理的にアウトということで2度と地上波で放送されることはないでしょう。

 魔美もおこづかいを稼ぐ方法として喜んでやっており、堂々としたモデルっぷりです。もちろん十朗も娘をいやらしい目で見ることはありません。

 しかし、魔美は中学2年生であり、十朗は区立高校の美術講師も務めています。講師が中学2年生の裸婦デッサンをするのは、一歩間違えればいかがわしいバイトにしか思えません。

 この設定が生まれた理由として、「作品に色気がないと感じた作者が新しい挑戦をした」「編集から毎週裸を出すように言われた」など諸説があります。

 『エスパー魔美』は、民放キー局であるテレビ朝日で放送されており、中学生がお金をもらって裸をさらすシーンは当時もお茶の間の家族を凍りつかせていました。この作品がゴールデンタイムで普通に放送されていたのは、時代を感じさせます。

◆「攻めすぎた内容」でクレーム殺到! 放送中止に──『異種族レビュアーズ』(2020年放送)

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 異世界ながら男性キャラが、異種族のいかがわしいお店の女の子に点数を付けるという攻めすぎた内容のせいで、倫理的に問題があるとクレームが押し寄せました。その結果、TOKYO MX、サンテレビなどで放送が中止となりました。

 深夜帯の放送だったとはいえ、性描写についても過激に攻めており、ネットでは放送中止されたことに対して「全オレが泣いた」と話題になっています。

 放送中止の理由は編成上の都合ということでしたが、クレームが入ってテレビ局がひよったと考えられています。その証拠にKBS京都は放送を中止せずに最後まで走りきりました。

 そして、このアニメは、BPO(放送倫理・番組向上機構)でも議題に取り上げられましたが、「深夜帯に大人向けのアニメを放送するのは表現の自由の範囲内」ということで、これ以上話し合う必要はないと結論付けられました。

 そのため、時間帯さえ問題なければ放送ができ、実際にKBS京都では再放送もしています。

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