2019年始まって間もなく、なんだか羨ましいニュースが飛び込んできました。
米・Varietyの報道にて中国・上海ディズニーランドにて『ズートピア』をテーマにしたエリアが建設されることが明らかになったのです。
なんで中国なの? 日本には建設されないの? などいろいろ気になることがありますが、今回はこのニュースをもうちょっとピックアップしていきます。
『ズートピア』とは?
『ズートピア』といえば、2016年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオ製作の長編アニメーション映画。警察官のうさぎ・ジュディと、詐欺師のキツネ・ニックが手を組み、動物たちの町ズートピアを舞台に、行方不明となった動物たちの行方を追うバディムービーです。
監督を務めたのは『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア監督と『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワード監督。アカデミー賞の長編アニメ映画賞を始め、その年の映画賞を総ナメと言わんばかりの評価を得た作品です。日本でも70億円以上の大ヒット作品となり春から夏にかけてロングラン上映を果たしました。
世界初の『ズートピア』エリアは中国でこそ!
そんな『ズートピア』がテーマのエリアが建設されるというわけでディズニーファンにとってはかなり驚きのニュースです。
特定の作品に絞ったテーマエリアといえば、パリや上海、香港にある『トイ・ストーリー』をテーマにした「トイ・ストーリーランド」や、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにある『カーズ』をテーマにした「カーズランド」などすでに前例があるのですが、『ズートピア』をテーマにしたエリアは世界でも前例がありません。上海ディズニーランドが世界で唯一の『ズートピア』体験ができるディズニーパークとなりそうです。
ただ『ズートピア』といえば、全然中国要素も薄いのになぜ上海ディズニーランドでの建設なのか、という疑問が湧いてきます。その答えが具体的にディズニーサイドから述べられてはいないものの、実はおおよそ明白な答えがあります。それは、中国の歴史上もっとも高い興行収入を得ているアニメーション映画が2019年現在の時点で『ズートピア』だからです。日本と同じく2016年に公開された『ズートピア』は、公開まもなくたちまち大ヒット。15憶元以上に及ぶ興行収入に達しました。これはディズニーアニメーションに限らず、アニメーション映画全体でも1番なのだから驚異的。中国で一番売れたディズニーのアニメーション作品が『ズートピア』である以上、上海ディズニーランドで新たにエリアを作るのであれば『ズートピア』がもってこいなのです。
日本も負けてられない?日本ではあの作品の世界が……
では、日本でもヒットしたのだから『ズートピア』のエリアが日本にも来るのは期待できるのでは? という気持ちにもなりますが、今回の上海ディズニーランドでの建設が初報なだけに、もちろん日本での建設は現状未発表。それどころか上海ディズニーランドでの建設ですらまだ具体的なオープンの時期の見込みが発表されていない状態にあるので、例え日本での建設が決まったとしても相当先の話となるでしょう。
ただ、「残念だなぁ……」と思っている日本のディズニーフリークスにとって、朗報となるのかわかりませんが、実は東京のディズニーリゾートでは、こちらはこちらですでに新しいエリアやアトラクションの建設が発表されていたりします。しかも日本は日本で、とある作品のテーマエリアの建設が進んでいるのです。
そのテーマエリアこそ『美女と野獣』です。東京ディズニーランドにて2020年春に向けて建設が進んでいることが明らかにされています。このテーマエリアでは『美女と野獣』の日本オリジナルの大型アトラクションの他、ショップやレストランが作られることが発表されています。
さらにそれだけでなく、同時期オープンのアトラクションとして、あの『ベイマックス』をモチーフにしたアトラクションの建設が発表されています。『ベイマックス』といえば日本に縁の深い作品なだけに、東京ディズニーランドでのアトラクションの登場はある意味、当然。日本は日本で特有のディズニー体験が期待できそうです。
アニメーションの世界だけでなく、テーマパークとしてもどんどん広がっていくディズニーワールド。まだまだ世界スケールでディズニーパークは進化していくようです。
(Edit&Text/ネジムラ89)
ズートピア|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式
©Disney