2019年8月30日、ついに『映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』(以下、映画このすば)の上映がスタートしました!!
本映画でメインヒロインを務めるのはナント、あのめぐみん。私自身、めぐみん推しということもあって、彼女がどんな中二っぷりを魅せてくれるのか期待に胸を膨らませて劇場へ足を運びました。
本作のコンセプトはめぐみんの故郷である紅魔の里へ里帰り。しかし、ただの里帰りで終わるはずもなく……。アクアやめぐみんに振り回されるカズマ、ついには魔王軍幹部まで登場する事態に!
今回は、『映画このすば』の見どころをまだ観ていない人のために、ネタバレを配慮しつつ紹介していきたいと思います!
めぐみん推しは見逃すな!『映画このすば』の必見ポイント
私がアニメを観る時、一番気になるのが原作基準のストーリーなのか、オリジナルストーリーなのかです。オリジナルストーリーにして爆死したアニメを数多く観てきたからでしょうか。いつの間にか原作基準かどうかに敏感になってしまいました……。
好きなアニメなんですから大成功して欲しいですよね。その点『映画このすば』は原作基準で良かったです。オリジナル要素も沢山ありましたが雰囲気を壊さない範囲で素晴らしかったと思います。
映画館では極力笑わないようにしている私ですが、不覚にも笑ってしまいましたよ。映画を観ている人、皆が笑っていて、笑える雰囲気が劇場内にできていたので助かりました! 5分に1回は笑いどころが用意されており大変楽しかったです。
今回の映画はめぐみんがメインヒロインという事もあり、めぐみんの活躍シーンが多く用意されていました。カズマとめぐみん2人ならではの信頼関係がいい意味でも悪い意味でも良く描けていたと思います。
また、めぐみんとゆんゆんのコンビも目が離せませんでした。ライバル関係にあるだけではないライバルとはピンチに協力するものですよね。
めぐみんに多くのスポットライトが当てられていて、めぐみん推しの私としては大満足でした!
『映画このすば』の秘めた面白さ
やはり自宅で観るのと映画館で観るのでは迫力が段違いですね! なんといっても爆裂魔法の効果音がインパクト大!
また、アクアとカズマの熟練夫婦っぷりも見逃せません。派手なエフェクトで紅魔族の強さが強調されていた点も良かったですし、何度もこいつら半端ないなと感じさせてくれました。さすが魔王軍との最前戦に里を築いているだけはあります。
劇中一番驚いたのは攻撃を当てるダクネスです。彼女は果敢にも魔王軍幹部に立ち向かっていきます。それはいつも通りですが、普段全く攻撃の当たらないダクネスに何があったのか!? それはぜひ劇場でお楽しみください。
私がこの映画で一番映像化して欲しかったシーン。それは、原作p.297のめぐみんとカズマの会話シーン。
該当のページでは、
「――今度は、カズマや皆を私が助けるんです。……だから。だから、爆裂魔法は今日で封印するんです」
という、めぐみんの感慨深いセリフが綴られていました。
このシーンのめぐみんとカズマ、個人的に凄く好きなんですよね。普段ふざけ合っている2人が真面目になるシーンは、ギャップが生じて『このすば』ファンの胸を打ちます。皆さんにもこのシーンを観ていただきたい。そして劇場でただのギャグアニメとしてではない『このすば』の新たな一面を知ってほしいです。
劇場版でも『このすば』は『このすば』。劇場でも素の『このすば』を楽しめる!
劇場版公開前、制作会社が変わったことで作画やキャラ設定などが大きく変わるのでは、と気にしていた人もいました。
しかし、劇場版だからといって作画が崩壊したり、キャラがブレる様なことはありませんでした。劇場版でもカズマは汚いカズマでしたし、アクアはポンコツでめぐみんは中二、ダクネスは体だけの女でした。ですが、そこが良かったです! いつもの4人を観ているようで安心しました。
ほぼ放送時と同じ作画とキャラデザインを保つだけでなく、アクアの顔芸も健在。ストーリーの面白さを引き立たせる役目をきちんと果たしていました。
――「めぐみんが可愛い!」「キャラがよく動く」「ギャグが面白い」など、これらの要素を総合して『映画このすば』を評価した場合、その出来は限りなく100点満点に近いと個人的に感じました。
『このすば』ファンはモチロン、この映画から『このすば』の世界に足を踏み入れようとしている人も楽しめることマチガイナシ!
映画が大ヒットすれば『このすば』3期もあるかも!? 今後の『このすば』の展開からも目が離せません!
(Text/天乃ひる Edit/鳥丸ちとせ)
(C)2019 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会