『天晴爛漫!』は、19世紀末(日本では明治後期ほど)のアメリカを舞台に、日本を飛び出した青年・空乃天晴が手製の自動車を駆り、レースでトップを目指す様子を描いていくロードレースアニメ。
<画像引用元:http://appareranman.com/news.html より引用掲載 ©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会>
P.A.WORKSによるオリジナルストーリーで、日本の侍や西部劇の雰囲気を盛り込んだロマン溢れるビジュアルが特徴的です。
7月に放送再開されてから執筆現在で第5話までがON AIRされ、ついにレースの火蓋が切って落とされました。
本記事では、これまで放送されている内容を振り返りつつ、魅力的なキャラクターや見どころを紹介していきます。
これまでの『天晴爛漫!』
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港町で働きもせず機械を弄り倒していた主人公・空乃天晴は、役人に捕まりそうになっていたところをお目付役の剣術師範代・一色小雨とともに蒸気船で海へ出て漂流の末、アメリカ・ロサンゼルスに辿り着く。
助けてくれた船乗りの好意で港の倉庫を間借りして生活していたが、小雨は家族や道場のこともあり日本への帰国を強く望んでいた。
そんな折、街中で巨額の賞金がかかった一大イベント「アメリカ大陸横断レース」の開催を知った天晴は帰国そのものに執着を見せていなかったものの、自らが作る自動車が一番速いと証明するため、参加を決意する。
そこから天晴は漂流の原因となった蒸気船を自動車へと改造するべく倉庫にこもり、小雨は生活費を稼ぐために働きに出るのだった。
――ここまでが、レース参加に至るまでの流れです。同じく出場を掲げるライバルたちとの出会いもありましたが、それは本編を要チェック!
この無謀なレースに挑戦するメンバーを紹介!
◆空乃天晴
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機械いじりが得意な社交性皆無の青年。メカニックとしての腕は確かだが人間性に問題があり、故郷でも問題児扱いされていた。自作の蒸気船で外出しようとしたところで船が暴走して漂流、アメリカへ辿り着く。
ツナギに下駄、半纏といった出で立ちが特徴で、世界中で誰も成していないことを自身の手で実現するという野心家めいた一面を持つ。
◆一色小雨
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半月一刀流の師範代で、天晴と同郷の役人。無茶を続ける天晴が捕らわれようとしたときに役人たちを諌めようとし、蒸気船に乗る天晴を引き止めようとして一緒に漂流した。
争いを好まない性格だが、その腕は確か。レースチームの代表者を自称するものの、天晴の破天荒な運転になかなか慣れないでいる。
◆ホトト
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幼さが残るアメリカ先住民の少年。ゴロツキに襲われているところを天晴と小雨に助けられて以来、2人の住む倉庫で生活を共にしている。
先住民ゆえか自然への目端が利き、天晴のチームでは土地勘のない彼らの代わりにガイドを受け持つ。元はとある人物へ復讐するためロスに来たようだが......?
◆ジン・シャーレン
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中華系移民の両親を持つ、レース場で働く女性。男の世界だと言われるレースに出場するためにクビを賭けてレーサーとしてのテストを受け、同僚からの支持を得てレースへと参加することに。
レース場に偵察に来ていた天晴たちと意気投合し、テストで使うボロボロのマシンの修理を依頼するほど信頼を寄せている。
◆アル・リオン
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天晴たちが住む倉庫群を丸ごと買い上に来た、自動車会社・BNWの御曹司。親兄弟に自身の才能を認めさせるためにレース参加を目論んでいる。
倉庫買収を阻止するためのレースで天晴たちに敗れ、以降は良きライバルとして彼らと接している。天晴が自作したセグウェイのような二輪車に惚れ込むなど、お茶目な部分も。
◆ディラン・G・オルディン
<画像引用元:http://appareranman.com/story03.html より引用掲載 ©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会>
「サウザンドスリー」と呼ばれる、伝説のアウトローの1人。大手自動車会社・GMに雇われた優勝候補筆頭ドライバーだが、当人はレースそのものに興味が薄い。
その素性は謎に包まれているが、サウザンドスリーの名で呼ばれることを嫌っており、過去と決別したい事情がある様子。
◆TJ
<画像引用元:http://appareranman.com/story05.html より引用掲載 ©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会>
ディランと同じサウザンドスリーの1人。奇抜な見た目の通り、自ら危険に飛び込んでいくことからクレイジーTJとも呼ばれている。
自動車会社・アイアンモーターに雇われて出場するが、その性格からもレース中では一悶着ありそう……?
◆ギル・T・シガー
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メキシカンな風貌が特徴的なサウザンドスリー(画像右側)。残虐非道な性格で女子供にさえ容赦しないと恐れられている。
無口なようで、コミュニケーションのほとんどを相棒であるチェイス・ザ・バッド(画像左側)に任せている。チェイス以外にも多数の部下を抱えており、その数は未知数。
レースのほかに注目しておきたい伏線ポイント
本作で最大の争点になっているのは、天晴と小雨がレースに勝って帰国できるかという部分ですが、第5話まででいくつかのサイドストーリーが浮上してきました。本項ではその中から2つを紹介。
◆故郷を奪われたホトトと刺青の男
<画像引用元:http://appareranman.com/story03.html より引用掲載 ©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会>
ホトトがロサンゼルスにやって来たのは、殺された父に仇討ちのためだと明かされました。
そのために首に特定の刺青の入った男を探していたところを、天晴らに助けられて行動を共にするわけですが――。
第5話のレース前夜祭にて、ホトトがディランに刺青の男の情報を詰め寄ると、その刺青はギルの物だと言いました。
即座に復讐を果たそうとするホトトですが、ディランによれば刺青はギルの部下全員が入れており、特定は難しいとか。
冷静さを取り戻り、レースに参加しながらホトトは父の仇に辿り着くことができるのか⁉︎
◆一騎当千の男たち「サウザンドスリー」
<画像引用元:http://appareranman.com/story05.html より引用掲載 ©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会>
かつての戦争で一騎当千の力を誇った者たちをそう呼び、以前は7人であったことからサウザンドセブンとも呼ばれていた男たち。
存命する3人の内TJ、ギルは本来収監されている立場ですが、レース出場を理由に一時釈放されており、この機に何か企んでいるのではないでしょうか。
ディランには恩赦が言い渡されているようで、サウザンドスリーと呼ばれることを嫌っており、過去と決別したいとも取れますね。
それぞれにさほど大きな関係性がある訳ではないものの、やはり荒くれ者同士で確執はあるようで、前夜祭で暴走するTJにディランは武力行使で対処していました。
大きすぎる力を持つこの3人が、物語にどう影響を及ぼすのかも注目していきたいところ。
――本作は1話の冒頭と5話ラストが繋がる構成で、この間のエピソードは全て前日譚として描かれており、盛り上がりを見せるレース本編はまだまだ始まったばかり。未視聴の方もまだまだ楽しめます。
さらなる盛り上がりを見せる『天晴爛漫!』、最終回までアクセル全開でヒア・ウィー・ゴー!
(Edit&Text/叶梢)
©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会