「週刊少年ジャンプ」の人気タイトル『ハイキュー!!』が今夏、人気絶頂の中でその物語に幕を下ろしました。
しかし、原画展に舞台、コミックス最終巻とまだまだ勢いは留まることを知らず、目が離せません。
<画像引用元:https://haikyu.jp/ より引用掲載 ©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS>
今秋からは延期されていた『ハイキュー!! TO THE TOP』の第2クールも放映され、躍動する選手たちの活躍を見ることができます。
本稿では、そんな『ハイキュー!! TO THE TOP』の第1クールを振り返りつつ、後半の見所を紹介していきます。
◆『ハイキュー!! TO THE TOP』第1クール 烏、再び全国へ
<画像引用元:https://haikyu.jp/story/10.html より引用掲載 ©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS>
白鳥沢との激戦を制した烏野は、春高へ向けてさらにチームの強化を図ることに。
そんな折、影山の下に全日本ユース合宿の招集、月島には白鳥沢で行われる宮城県1年選抜強化合宿の招集がかかりました。
自分には何か来ていないかと武田先生に食い下がる日向でしたが、彼には特に招集はかかっておらず、山口とともに大人しく留守番……するかに思われたものの、なんと白鳥沢の合宿に乱入。
責任者である鷲匠先生に「練習に加えるつもりはない」とぴしゃりと釘を刺されるも、日向は自ら球拾いに志願し、コートの外から俯瞰して試合の状況などを判断する練習をすることになりました。
一方でユース合宿に参加する影山は、全国の猛者たちに囲まれながら、着実にそのレベルの高さに順応していきます。
しかし、そこで出会った高校No.1セッターと謳われる稲荷崎高校の宮侑から、「プレイはだいぶお利口さんやね」と言われ、心にしこりを残したまま合宿のスケジュールを終えることに。
それぞれの合宿が終わり、メンバー全員が合流して行う最初の練習試合の相手は、春高予選で青葉城西に破れてからさらに鉄壁に磨きがかかった伊達工業。
インターハイ予選で勝利しているとは言え、油断ならない強敵に苦戦を強いられる烏野は、個人のレベルが上がっているように思えても、チームとしてはどこかまとまりがなくなっているように見えます。
なかなか決まらないスパイクに苛立ちを覚える影山は、痺れを切らして激昂し、あわや一触即発の雰囲気に。
コート上の王様と揶揄されていた頃の面影が垣間見えた影山に、日向があっけらかんと「王様って何がいけないの?」と言います。
その言葉に端を発し、メンバーが各々の考えを告げ、コーチ・烏養の助言もあって影山は元の調子を取り戻しました。
そして積み上げた練習の成果をものにした烏野一同は、満を持して春高に臨みます。
初戦の椿原学園との試合では、日向のシューズが紛失したり、慣れない規模の会場ゆえの乱れなどトラブルに見舞われるものの、ストレートで勝ちを手にしました。
そして翌日、2回戦にして優勝候補の稲荷崎が立ち塞がり――。
◆次なる相手は優勝候補!? インターハイ準優勝の稲荷崎の実態とは?
<画像引用元:https://haikyu.jp/story/13.html より引用掲載 ©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS>
烏野が2回戦で戦うことになる相手は、インターハイ準優勝の兵庫県代表・稲荷崎高校。
最強の挑戦者とも呼ばれる彼らは、コンビネーション抜群の双子・宮兄弟を始めとし、ウシワカら全国3大エースに匹敵する尾白アランや、飄々としながらも厄介な攻撃を繰り出す角名倫太郎など、曲者揃い。
横断幕に「思い出なんかいらん」と掲げるように、常に上を目指し続けるチームです。
特に宮侑は、ユース合宿で一緒だった影山に、セッターとしての実力はもちろんサーブも強烈とまで言わしめるほどの実力者で、セッターによる激しい攻防が繰り広げられそうです。
◆因縁のライバル、音駒との公式戦は叶うのか?
<画像引用元:https://haikyu.jp/story/12.html より引用掲載 ©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS>
烏野が稲荷崎を下し、音駒も順当に勝ち上がってくるならば、3回戦でついに「ゴミ捨て場の決戦」が実現することに。
現役で音駒の指導をしている猫又監督も、引退しながらも烏野の勇姿を見守り続ける烏養元監督も、その試合を心待ちにしています。
何より、インターハイ予選前の練習試合から今日に到るまで負け続けてきた烏野メンバーからすれば、またとないリベンジの機会でもあります。
果たして、この因縁の対決は実現するのか。
また、実現すれば勝者は攻めの烏野か守りの音駒、どちらになるのか。
最初からストーリーを追い続けてきた視聴者であれば、絶対に目が離せないポイントですね。
――原作が終了してなお、さまざまなコンテンツが展開されている『ハイキュー!!』ですが、スポーツ漫画はアニメになって動きが付くとより迫力が出ますね。
アニメでしか味わえない高揚感を、本作で味わってみてはいかがですか?
(Edit&Text/叶梢)
©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS