美少女麻雀アニメ『咲-saki-』。
その登場人物の一人"福路美穂子(ふくじみほこ)"。
金髪にオッドアイが特徴的(普段は片目を閉じています)でスタイルも抜群。
顔立ちもおっとりとして優しそうな雰囲気を醸し出しています。
しかも、アニメで彼女の声優を担当しているのはナント、あの堀江由衣さん!
美穂子は麻雀のインターハイの県予選に出場する風越女子麻雀部の唯一の3年生部員にしてキャプテン。
つまり咲たちのライバルです。
『咲-saki-』シリーズを全て観たという人は、劇中においての美穂子をまるで“聖母”のような女の子と感じたかもしれません。
聖母と例えられる彼女ですが、作品をよく観察すると、「表の聖母の顔の裏には、“悪女”がひそんでいるのでは??」と、思わず勘ぐってしまう黒い部分も……。
優しさ溢れる風越女子の聖母というべき存在
ここでは、美穂子の聖母と表現しても過言ではない活躍をご紹介。
美穂子は作中、池田華菜(いけだかな)や文堂星夏(ぶんどうせいか)がミスをしてコーチに怒られたときにかばったり、落ち込んだ部員を優しく励ます姿を頻繁に魅せます。
1期第7話では、池田がコーチにミスを厳しく指摘された上にビンタされそうになった時にとっさに庇い、自分にも責任があることと普段の池田の麻雀に対する真摯さをコーチをに説明し納得させてこの場を納めました。
その後彼女は池田をナデナデしました。(池田がうらやましい……)。
その上自分の後進である部員たちが牌にたくさん触れて麻雀を楽しみ強くなって欲しいという思いから掃除、洗濯、合宿中の食事作りなどの雑務を自ら引き受けこなします。
(その優しさは池田たち部員も理解していて感謝と尊敬の念を美穂子に抱いています)。
彼女の優しさは風越女子麻雀部員以外にも向けられ、1期第9話において、県大会決勝戦先鋒戦開始前に咲の仲間である片岡優希(かたおか ゆうき)のタコスがファンから自分への差し入れだと勘違いした龍門淵高校の井上純(いのうえ じゅん)に食べられてしまうという出来事がありました。そんな時美穂子は泣いている優希に自分が作った弁当を食べさせます。
本来対戦相手同士の間柄のはずですが、そんなことも関係なしに優しさを発揮したのです。
このように美穂子は優しさ溢れる女の子であり、作品を観たことのある人は、彼女の立ち振る舞いを聖母のように感じたことでしょう。
そして、『咲-saki-』をまだ観ていない人は、きっと美穂子の優しさに感動するハズです!
聖母的な行動の裏には悪女がひそむ??
優しさあふれる聖母な美穂子ですが、その優しさの裏に、まるで悪女のように計算高い顔を隠していたりします。
その一面を垣間見ることができるのが1期第9話県大会決勝戦先鋒戦です。
純に点を削られたた上にリーチを宣言された優希に美穂子は救いの手を差し伸べます。
わざとドラを切り優希の役が通る状況を作り出します。
その後も優希をサポートする打ち方をします。
ここまでなら心優しい美穂子らしいと思うかもしれません。
しかし、これは美穂子の風越女子を勝利に導くための策略でした。
優希を目立たせそっちに注目がいったところで上がりまくり、風越が点数トップの状態で先鋒戦を終わらせました。
優希と純が気づいた時にはすでに手遅れの状態だったのです!
このように優しいだけではない美穂子ですが、自分を信じ付いてきてくれている部員たちにより良い状態でバトンを渡したいという思いあってのことで、計算高い一面は悪女的なモノではなく、クレバーととらえるのがベストです。
ですが、これは麻雀勝負でのこと。
将来、美穂子はこの計算高さを利用して、いろんな男をたぶらかし、リアル悪女になる可能性も……。
美穂子と恋愛する際は、危ない恋が楽しめそうですね。
ドMな男性はきっと美穂子と相性がぴったりでしょう(笑)。
聖母のような優しさと、時折魅せる悪女のような計算高さを持つ美穂子。
彼女は優しい性格ですが、本気になると手段を選ばない戦法を瞬時に考えつく頭の回転の早い女の子といえます。
よって、聖母とも悪女ともいえないのが現時点の結論です。
美穂子は完璧なキャラに思えますが、実は機会音痴な面も持っていたりします。
一見、非の打ちどころのないように見えて苦手なことがあるというギャップもまた美穂子の魅力のひとつです。
彼女を始めとしたら魅力的なライバルキャラも続々登場するのが『咲-saki-』です。
実写映画も好評上映中と盛り上がりを見せているいまこそこの作品に触れ、魅力的なキャラクターたちに出会う絶好の機会です!
イチファンとして、一人でも多く、新たな咲ファンが誕生することを切に願います。
(Text/蒼井大地 Edit/水野高輝)
©小林 立/スクウェアエニックス・咲全国編製作委員会
®小林 立/スクウェアエニックス・咲阿知賀編製作委員会 ®2007 麻雀王国