アニメオリジナルの最終回は、時にファンへ衝撃を与えることがあり、たとえば、2000年代に発売された『るろうに剣心』のOVAの結末は衝撃的すぎて、視聴後のファンを複雑な気持ちにさせました。
次の3作品は、アニメオリジナルの展開で最終回を迎えましたが、賛否がはっきりと分かれています。それぞれどんなアニオリの結末を迎えたのでしょうか?
※以下、新作、旧作アニメのネタバレを含みます。ご注意ください。
◆『るろうに剣心』──剣心がまさかの「あの病?」で病死する
<画像引用元:Amazon.co.jpより>
『るろうに剣心』のTVアニメは原作の連載が終わる1年前の1998年に最終回を迎え、その後、2001年に発売されたOVAでは、剣心が「ある病」にかかるという衝撃的なストーリーが描かれました。
1990年代に放送されたアニメ版の最後は、東京を風水師の一族が襲い、剣心たちがその危機に立ち向かうという原作にはないオリジナルのエピソードが展開しましたが、作品の世界観にそぐわない式神や龍神など未知の力が登場。また、剣心が脇役のように扱われてしまったことから非難の声があがっています。
一方、アニメ終了後の2001〜2002年にかけて上下巻で発売されたOVA『星霜編』では、剣心が梅毒に症状がよく似ている病気にかかり病死するという衝撃的なエピソードが語られました。
『星霜編』は、リアルな人斬りとしての結末や、剣心と薫の深い絆に感動したという称賛の声があがる一方で、『るろうに剣心』特有のギャグシーンがほぼない暗い話や、剣心が亡くなるという鬱な展開に非難の声もあがっています。
現在、『るろうに剣心』は、星霜編とは別に剣心のその後を描く『北海道編』が『ジャンプスクエア』で連載されています。そのため、『星霜編』は公式が出した一つの終わり方だといえるでしょう。
7月からは、新たにTVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』が放送されます。1990年代に放送されたアニメやOVAはオリジナル展開で終わりましたが、今回は原作も完結しているので、漫画通りの最終回がアニメで観られるはずです。