2008年、2009年と2回にわたってアニメ化された、『狼と香辛料』の新作アニメが2024年に放送されるニュースが6月に報じられましたが、このアニメと同じく、長い年月が経っていても、なかなか新作アニメの制作が発表されない人気作品がいくつかあります。
ファンからの続編制作の要望が高いのに、新作アニメの音沙汰がまったくない作品にはどのようなものがあるのでしょうか?
◆『ノーゲーム・ノーライフ』──続編が作られるかは原作者も分からない?
<画像引用元:http://ngnl.jp/tv/ © 2014 榎宮祐・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/ノーゲーム・ノーライフ全権代理委員会>
2014年に放送されたアニメ版と、2017年に放映された劇場版の双方で凄まじい反響が沸き上がったものの、それ以降は目立った動きがなくなってしまった『ノーゲーム・ノーライフ』。世界各国で圧倒的な人気を誇り、続編が未発表のアニメの話題が出るとほぼ確実に名前が挙がる作品です。
アニメ版では原作小説の1~3巻までの内容が描かれましたが、最終話の終盤では6巻の一部分を繋ぎ合わせたオリジナルストーリーが展開されました。そしてその6巻の内容が劇場版でしっかりと描かれています。
アニメの続きは4巻の内容からということになりますが、いざアニメで5巻までのストーリーを描き終わったとき、次はどうするのか……、と新たな問題に直面するでしょう。
劇場版を観ていることを前提にして該当部分を飛ばすこともできなくはないものの、それをやるにしても既に時間が経ち過ぎてしまっている印象です。
このような構成となっているため、ファンの間でも「ラストの改変が響いているのでは?」という声があります。
そのほか、「原作者の先生の体調不良」や「制作陣の都合」など、さまざまな意見が飛び交っていますが、真相は分かりません。
「二期まだですか?」と全世界のあらゆる言語で受け取ってきたんでもはや翻訳かけるまでもなくだいたい何が書かれてるのかわかるようになった。
んで答えは「誰より僕が知りたい」です。— 榎宮祐♟️ノゲノラ (@yuukamiya68) March 15, 2023
原作者の榎宮祐先生の元へも2期に関する問い合わせが届いているようですが、それに対して榎宮先生は「誰より僕が知りたい」とコメントしています。
原作とアニメは別物であり、原作者の先生の一存で企画が進められるわけでもありませんから、たずねられても困るのかもしれません。
◆『月刊少女野崎くん』──同じ制作スタッフで「あの作品」はアニメ化されたのに……
<画像引用元:Amazon.co.jpより>
人気も原作ストックもじゅうぶんな『月刊少女野崎くん』については、「続編制作の機を逃してしまったのでは?」と考えている人が多いようです。
Twitterを見てみると
「2014年当時のアニオタ界隈の評価も高く、当然2期もあるもんだと思ってたんだけど……その後の動きはなし」
「『野崎くん』アニメ化から何年も経ってるのに、変わらず声出して笑っちゃうくらい面白い。早くアニメ2期やればいいのになぁ」
「『野崎くん』がトレンドに入るたび、アニメ化2期か!? ってなるのは私だけじゃないはず」
という続編を待ち望む声も多く見られます。
『月刊少女野崎くん』が放送されていた2014年当時は、過去作品の続編よりも新作アニメを次々に打ち出していく風潮が強かったように感じます。
加えて、『月刊少女野崎くん』の制作スタッフが再集結して制作されたアニメ『多田くんは恋をしない』が盛り上がっていた2018年前後でも、続編に繋がるような動きが見られなかったため、「このタイミングでも発表がなかったのだから、もう続編は来ないのだろう……」と落胆するファンが続出しました。