◆「主人公が死亡」してパラレルワールドが発生?──『ジョジョ』第6部 プッチ神父戦

画像引用元:Amazon.co.jpより

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 『ジョジョの奇妙な冒険』の第6部では、ラスボスのプッチ神父に主人公の徐倫が敗れ物議を呼ぶ結末となりました。

 プッチ神父は時を加速させ人々を天国へ導こうとしますが、徐倫たちが阻止しようとして最終決戦が始まります。

 時を加速させる「メイド・イン・ヘブン」の前では誰もプッチ神父に敵わず、『ジョジョ』シリーズの中でも強いといわれる承太郎でさえ敵いません。

 徐倫は最後の希望をエンポリオに託して逃し、自分はプッチ神父に挑み敗れました。その後に、プッチ神父は時を加速させ世界を一巡させようとしますが、エンポリオが生存していることに気づき、加速を止めてエンポリオを倒しに向かいます。

 しかし、エンポリオは徐倫にウェザー・リポートのディスクを託されており、これを使ってプッチ神父を倒しました。プッチ神父が加速を止めたことにより、パラレルワールドが出現し、エンポリオはこの世界の徐倫たちと再会して第6部は終わりを迎えます。

 この終わり方は「徐倫と似た人物とエンポリオが再会できて感動」「エンポリオに希望を託して運命に抗う徐倫たちが熱い」と評価される一方、「人気キャラである承太郎が死んで悲しい」「パラレルワールドで生存しているのは分かるけど、今まで主人公たちがラスボスを倒してきたからこの結末は納得がいかない」といった評価をする人も。

 『ジョジョ』シリーズはこれまで主人公たちがラスボスを倒して無事生還してきただけに、主人公が死ぬという結末は納得できない人がいるかもしれません。

 しかし、一人だけ前の世界の記憶を持ったエンポリオの前に、パラレルワールドとはいえ徐倫やアナスイの姿をした人物が登場するシーンは希望があるいい終わり方だったのではないでしょうか。

 ──これまでと異なる戦い方や、兵器の登場、主人公たちの死亡など、さまざまな事情でこれらの戦いは賛否両論の結末を迎えましたが、共通するのは全員強敵だったこと。強すぎる敵は通常の方法では倒せず、賛否を招くような結末でしか倒せないのかもしれません。

〈文/林星来 @seira_hayashi

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