『ジャンプ』には、『呪術廻戦』の五条悟のように、「このキャラどうしたら倒せるの?」といった、チート級の能力を見せるキャラがいますが、物語でそれほど活躍していないのに、「実は最強なのでは?」とファンの間でいわれているキャラも多いです。
次の3人は、作中でメインキャラが活躍している裏で「実は最強なのでは?」としばしば名前が上がっています。
◆四皇幹部も石化するアブない能力──『ONE PIECE』ハンコック
<この記事には、原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
黒ひげ海賊団がボア・ハンコックの能力を奪いに彼女を襲ったとき、黒ひげを除き一味は彼女のメロメロの実の能力によって石化させられました。
その中には四皇幹部であるカタリーナ・デボンやバスコ・ショットも含まれています。
四皇幹部といえばビッグ・マム海賊団のシャーロット・カタクリや百獣海賊団のキングなど、いずれも懸賞金は10億を超えるほどのクラスです。
その幹部たちを石化してしまうというのは、かなりのチート能力といえます。
しかし、黒ひげにメロメロの能力が効かなかったことを考えると、シャンクスを含めた四皇たちは海軍大将でもビビる覇気をまとい、ハンコックの能力を無効化しているのかもしれません。
また、過去に海軍中将モモンガがハンコックと対峙したとき、彼はとっさに手の甲にナイフを突き刺し、邪心を消して石化を免れました。四皇クラスの人物でない限り、彼女の能力はこういった行為をしないと防ぐことは難しいのかもしれません。
一方、まだ覇気を使えなかったルフィに、メロメロの能力が効かなかったのは邪心がなかったため。こういった、ルフィのように純粋な心の持ち主と戦った場合、メロメロの能力は不利になるかもしれませんが、ハンコックは体術的にも優れているため、能力が効かない強敵との戦いでも善戦すると考えられます。
◆悪用されるとかなりヤバい?──『ジョジョ』岸辺露伴のヘブンズ・ドアー
岸辺露伴のスタンド、ヘブンズ・ドアーは、相手を意のままに操れる能力を持っており、その気になればいくらでも悪用できてしまうスタンドです。
ヘブンズ・ドアーは人間を本に変えて情報を読み取り、その本に命令を書き込むことで相手を操れます。
登場当初のヘブンズ・ドアーは、露伴の漫画と波長が合う人物にしか発動しなかったため、能力に対して釣り合いが取れていました。
しかし、露伴が強敵と遭遇し、それを倒していくうちにヘブンズ・ドアーも成長していきます。第4部の終盤では発動条件はかなり緩和され、波長など関係なく空中に「ピンクダークの少年」を描いて見せつけるだけで発動を可能としました。
相手を意のままに操れる能力であるため、その気になればいくらでも悪用できてしまうスタンドなので、露伴が本気を出せば物語の脅威となったかもしれません。
露伴が純粋に漫画にしか興味がなかったのが、救いといえるでしょう。