人事異動で新たな部署への配属が決まると、その環境で一から人間関係を築いていく必要が出てきます。多くの会社では10月の頭に行われますが、新しい環境にまだ慣れていないという人もいるかもしれません。
人と打ち解けるのが苦手という方は、漫画やアニメのキャラクターを参考にしてみると、克服するヒントが見つかるかもしれません。悪役から味方へ転身したキャラクターたちを例に考えてみましょう。
◆共感や尊敬ができる相手を探す
人と関わる際、自分との共通点や相手の尊敬できる部分を見つけられると、自分から距離を縮めることに抵抗がなくなります。
『ONE PIECE』のアラバスタ編で登場したMr.2ボン・クレー(本名:ベンサム)は、当初はクロコダイルの手下として麦わら海賊団の前に立ちはだかった敵キャラでした。しかし、クロコダイル率いるバロックワークスが壊滅したあと、海軍から逃げるためにルフィと接触した彼は、ルフィの友を思う心に感動し、自らが囮となって海軍を引き付けることを提案します。
また、インペルダウン編でも、エースを救出しに乗り込んできたルフィに全面協力して最後まで戦い抜きました。敵であったはずのルフィとも、いつしか「麦ちゃん」「ボンちゃん」と呼び合う仲になっています。
Mr.2とルフィの友情は、互いに友達思いで人情に厚い人物であったことが要因で成立したものです。
もし、職場の人間関係にやりづらさを感じているのなら、Mr.2とルフィが共感しあったことを参考に、仕事仲間と自分の共通点を探してみるとよいでしょう。共通・共感する部分とは、Mr.2とルフィの例のようにマインドの部分だけではありません。
共通点を探すのは、意識すると難しく感じてしまいそうですが、ほんの小さな共通点を見つけるだけでも、人は嬉しさを感じます。
たとえば、同僚が自分と同じ飲み物を飲んでいたら、「一緒の飲み物ですね」と一言。自分と同じブランドの服やアクセサリーを身に着けていたら、「●●さんもこのブランド好きなんですか」と聞いてみるといいでしょう。それだけで、同僚と打ち解けられ、人間関係の距離を縮められるはずです。
また、ミーティングなどで同僚の発言に共感する部分があるのなら「私もそう思います」「その考えいいですね」といったように、行動に関しても共感を示すといいかもしれません。
ただし、心にも思っていないことを口にすると、わざとらしく感じさせてしまい、逆に距離が遠のいてしまうの、やりすぎには注意してください。