1人でできないことは遠慮なく頼る

 社会人経験が長くなればなるほど、できないことを「できない」と素直に伝えるのが難しくなるものです。しかし、時にはそれを正直に言葉にすることが、コミュニケーションをとる足掛かりになります。

 『七つの大罪』で、聖騎士ギルサンダーはかつての師であるメリオダスに幾度となく牙を剥きました。メリオダスに先代聖騎士長の暗殺容疑がかけられていたためです。

 ギルサンダーが襲撃を仕掛ける際、何度も口にしていたのが「俺は<七つの大罪>の誰よりも強い」という言葉。

 実はこれが、その昔メリオダスから授けられた「辛くて、苦しくて、誰にも頼ることができないときに唱えるおまじない」でした。メリオダスにだけ伝わる方法で、ずっと助けを求めていたのです。

 それを汲み取ったメリオダスによってギルサンダーは救われ、以降は昔のように師を心から慕う青年へと戻っています。

 人に助けを求めるという行動は、場合によってはとても勇気のいることかもしれません。慣れない環境であればなおさらでしょう。

 しかし「分からないから教えてほしい」「1人では厳しいから協力してほしい」と素直に伝えることこそ、最も手軽で実践しやすいコミュニケーションの取り方です。

 相手も、頼られて悪い気持ちになることはないかと思います。また、教わることによって、業務の効率化につながるでしょう。

 一番よくないのは、やり方が分からないまま自己流で業務を行い、失敗することです。失敗をしてグループやチームに迷惑をかけるのを防ぐためにも、分からないことは、同僚に聞くようにしましょう。

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