◆変化を恐れず相手を受け入れる
新しい環境に飛び込めば、その先でさまざまな人たちと出会います。中には、「自分と合わないな」と感じる苦手な同僚もいるかもしれません。
ですが、最初はそうだったとしても、時間をかけて相手を理解していくことで良い関係を築けるケースもあります。
悪役から味方へと転身したキャラクターは数多くいますが、その中でも特に高い人気や知名度を誇るのが『ドラゴンボール』のベジータです。
惑星ベジータの王子の彼は登場当時、残虐でプライドが高く、敵としても味方としても近寄り難い存在でした。
しかし、悟空たちとの戦闘やその後の共闘、そして何より地球で家族ができたことで内面に変化が起こり、徐々に人間らしい感覚を身に付けていきます。
どんどん強くなる悟空に影響されて自身を鍛えたり、強大な敵を前に他者との共闘や援護射撃を試みたり、親バカ扱いされるほど子供に愛情を注いだり。物語が進むにつれて、親しみの持てる人物へと変わっていったのです。
グループやチームに苦手な相手がいたら、積極的に相手のいいところ、いわゆる長所を見つけてあげることが大切です。
たとえば、数字に強い部分や、企画の採用率など、こういった部分を認めてあげるとよいでしょう。
人と人とが交わると、少なからず変化が現れます。自分の価値観が変わることもあれば、相手の態度が変わることもあるでしょう。互いに影響し合って生じたそれは、人間として成長した証です。自分にないものを持っている相手に触れて、理解しようと努めることで、共に成長できる仲間になれます。
とっつきにくい相手でも、時間をかけて言葉を交わし、分かり合うことを目指してみてください。
──たとえ何度経験を重ねたとしても、新しい環境へ身を置くのは緊張するものです。仕事ももちろんですが、人間関係の構築でつまずいてしまうと大きなストレスへ繋がり、心身のパフォーマンスの低下を招きます。
自分に合ったやり方で周りの人々と打ち解け、自分も周囲も心地よく業務の遂行ができる環境作りを心掛けましょう。
〈文/粂原もみじ 編集・監修/水野高輝(マネーメディア コンテンツディレクター)〉
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