『NARUTO』『ささ恋』も放送が延期！日本のアニメ業界で「制作の遅れ」が続いている？

◆『ゾン100』は延期の末に年末に一挙放送を発表！

　延期を発表して発表予定や方法が未定だったものの、新たに放送予定が発表された作品もあります。それがTVアニメ『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』です。夏季アニメとして放送が始まったのですが第9話の放送時に第10話以降の放送が未定であると発表され、話の途中でレギュラー放送が終了してしまいました。

　そんな放送未定だった第10話以降について、MBS/TBS系全国28局にて12月25日（月）23時40分から、放送できていなかった第10話〜第12話の一挙放送が発表されました。AT-Xでは別日程での放送となりますが、年明けの1月6日（土）には全12話一挙放送を行うことも発表しています。

　映像のクオリティの評価も高く、同時期に実写作品も発表されるなど話題性も高かった作品だけに、未完の状態で終わってしまったのを残念に思うファンも多かったでしょうが、なんとか年末にはその行く末を確かめられそうです。

　──こうして見るとアニメーション制作現場が各所で従来のスケジュールからの延期を発表していることが分かります。

　これだけ頻発しているとなると、個々の問題で片付けるのではなくアニメーション制作現場の一つの課題として受け取るべきなのかもしれません。

　従来のスケジュールは現実的なのか、企業単位で見直して済む話であればこれほど各所で延期が起きることでもないでしょう。

　頻発する現象を今一度、制作側で広く精査する必要があることと、我々アニメーションを楽しませてもらう側としては、各所でこういった事例が起きていることを踏まえ、無理のない制作体制が作りやすくなるよう、業界に声援を送っていくことが必要なのかもしれません。

〈文/ネジムラ89〉