◆普段はエロじじいだけど……──亀仙人 『ドラゴンボール』より
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長きにわたる『ドラゴンボール』シリーズの中で、悟空やクリリンたちを指導してきた亀仙人(武天老師)ですが、2015年に放送のTVアニメ『ドラゴンボール超』では、「力の大会」の主戦力として大活躍しました。
『ドラゴンボール超』の第105話「奮戦! 武天老師命を燃やす!!」では、対戦相手のキャウェイの色仕掛けに鼻の下をのばしながらも、なんとか善戦。その後も、術を使って次々と敵をなぎ倒します。
亀仙人の活躍に仲間たちは一喜一憂しますが、100%の威力でかめはめ波を撃った直後、彼の体に異変が起ります。
筋肉を増大させていた亀仙人の肉体は普段の老人のものへと戻り、その場に倒れてしまったのです。試合の最中に何度もかめはめ波を撃ったことで体力が尽き、心臓が停止してしまったのでした。
敵に巻き付かれ体の自由を奪われていた悟空は、亀仙人の危機を目の当たりにしたことでパワーを増幅し、拘束を解いて亀仙人の元へ駆けつけます。
その後、悟空によって何度も心臓マッサージを施されたことで、亀仙人は息を吹き返します。
目を覚ました亀仙人は、自分が死の淵にいたことも知らない様子で「ピチピチの天使たちはどこいった?」と冗談を口にし、悟空たちを安心させました。
◆おちゃめな喫茶店のマスターの意外な正体!──王波児 『GetBackers-奪還屋-』より
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『GetBackers-奪還屋-』の美堂蛮と天野銀次がたむろ場にしている喫茶店、「Honky Tonk」のマスター、王波児(ワン ポール)。
王波児は喫茶店を営む前は、初代奪還屋 GetBackers(以下、奪還屋)の一人として「疾風の王」の通り名で恐れられていました。
しかし、奪還屋の相棒であり、蛮の父親でもあるデル・カイザーと呪術王に立ち向かい、敗北したのちにコンビは解消。その後は、喫茶店「Honky Tonk」のマスターとして客たちに憩いの場を提供するようになりました。
そんな伝説を持つ王波児の激戦が描かれたのは、漫画の第34巻です。
蛮たちのあとを追って無限城に挑んだ王波児は、蛮に追いついたと同時に、かつての相棒のデル・カイザーと再会。王波児がデル・カイザーの配下たちを軽々と倒すと、老剣士・弥勒紫紋が立ちはだかりました。
王波児は紫紋と何度かぶつかりあったあと、このままでは紫紋に勝てないと悟ります。そして、現役を退いてからも密かに鍛え上げていた能力“第六感”を解放し、全盛期のときの姿に一時的に戻ったのです。
研ぎ澄まされた第六感で紫紋の動きを見切った王波児は、彼の攻撃を華麗にかわし腹部に斬撃をくらわせます。
王波児に敗北した紫紋は、かつての自分の憧れだった疾風の王、王波児に「私には何が足りなかったのでしょうか?」と問いかけます。王波児は、彼のその言葉に「足りねぇモンなんてねぇよ」「登る山を間違えちまったな」と答えたのでした。
──かつて最強と言われたキャラクターたちは、脇役として主人公たちを助けることが多く、心にずっしりと残る名言を口にすることも少なくありません。
アニメや漫画で彼らのようなキャラクターを見かけたときには、その言葉や行動に注目してみると、日常で役立つ格言や振る舞いが得られるかもしれません。
〈文/伊藤悠 編集/乙矢礼司〉