◆賛否の最終回が加筆で一転──『鬼滅の刃』
<この記事には原作・TVアニメ『鬼滅の刃』のネタバレが登場します。ご注意ください。>
<画像引用元:Amazonより>
鬼との対決を描いた『鬼滅の刃』は、本誌での最終回が賛否を呼びましたが、最終巻の加筆を受けて評価が一転しました。
この漫画は23巻で完結を迎え、最終巻では204話や最終回の205話へ加筆がされましたが、中でも1番話題になったのが最後の14ページ分の加筆です。
この14ページでは、現代版の登場人物の祖先を解説したものや、鬼との戦いを終えた後の日々を描いたイラスト、モノローグ、作者のコメントが加筆されています。
特に、モノローグは手をつないだ炭治郎と禰豆子のイラストから始まり、柱や玄弥、錆兎、真菰など今まで登場してきた人物や隊士らの姿が描かれました。
さらに、モノローグは「生まれてくることができて幸福でした」という文から始まり、仲間への温かい思いを語っています。
この優しさに満ちたモノローグはファンの間で話題を呼び、「涙が止まらない」「本誌にも入れて欲しかった」との声が上がりました。
また、このモノローグは誰の言葉なのか明確になっておらず、ファンの間では「誰かの遺書」という説や、「作者からキャラたちへ送った言葉」という説など、さまざまな考察を生んでいます。
本誌の最終回では、急に現代になったことから、「鬼を倒した後の話がもっと見たかった」「突然すぎてついていけない」という否定的な意見がありました。
しかし、最終巻の加筆を受け、炭治郎たちの時代から現代へと受け継がれていったことがスムーズに受け入れられ、良い最終回になったと評価が一転しています。