2022年5月28日(土)よりサイエンスSARU制作の長編アニメーション映画『犬王』が、ついに公開となります。本作で監督を務める湯浅政明監督は、世界的にも高く評価されており、監督作の『夜明け告げるルーのうた』は2017年にはアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞であるクリスタル賞を受賞しています。
そんな、湯浅政明監督は、長きにわたって日本のアニメーション界を支えてきた一人なわけですが、次の3つの作品のうち湯浅政明監督がこれまでに監督として手がけた映画はどれでしょうか?
①ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
②映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦
③夜は短し歩けよ乙女
◆湯浅監督の日本のアニメ界での活躍
湯浅政明監督は1987年に亜細亜堂に入社し、アニメーターとしてのキャリアをスタートします。
この亜細亜堂にて『ちびまる子ちゃん』や『忍たま乱太郎』などを手がけ、その後フリーに転身して以降、『クレヨンしんちゃん』などに携わるようになります。
そんな湯浅監督が初めて映画監督を務めたのは、2004年のSTUDIO4℃制作の『マインドゲーム』です。それから長らく監督作は間が空くのですが、2017年に自身が設立者の一人として名を連ねるサイエンスSARUより自身としては2作目の長編映画監督作となる『夜は短し歩けよ乙女』を公開しました。つまり正解は③。
その後『夜明け告げるルーのうた』、『きみと、波にのれたら』と立て続けに監督作を発表してきましたが湯浅政明監督は2020年にサイエンスSARUの代表取締役社長の退任を発表。自身のTwitterでも「わたしは引き続き「犬王」を監督した後、7年休みなく邁進して来た分、休みながら次の準備を始めるつもりです」と発表しており、湯浅監督にとっても『犬王』は節目の一本となりそうです。
ちなみに、①の『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』、②『映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦』は監督作ではありませんが、制作には参加している作品です。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi