山田と加瀬さん。……たちとカラオケに行くのは身体に良い。

 という話をしたいのですが、あらかじめ断っておくと、“身体に良い”とか言っておきながら、ここには科学的根拠もなんにもない筆者の体感の話でしかありません。でもきっと身体に良い。そんな話。

 というのも、2018年6月9日よりOVA化、そして劇場上映を果たした百合系(女性の同性愛を描いたジャンル)アニメーション『あさがおと加瀬さん。』の主題歌となっている「明日への扉」という曲が非常に良くて、ここ数日ダウンロードした同楽曲に癒されまくっているということを皆さんにお伝えしたいのです。

OVA『あさがおと加瀬さん。』が、まず良い!

あさがおと加藤さん。
画像引用元:「あさがおと加瀬さん。」アニメ公式サイト  http://asagao-anime.comより引用掲載

 まず前提として、OVA『あさがおと加瀬さん。』がすごく良い作品でした。

 未だ同性愛を許容していない国も存在する昨今、そこの是非を問うような映像作品は多いのですが、そういった問題提起の部分はひとまず置いておいて、本作は主人公の山田と加瀬の女の子二人の青春をストレートに描いた、甘く清々しい恋愛物語でした。

 自身は特に百合系作品を普段から好んで見ているようなわけではないので、作品を観る前は自分の畑外のジャンル意識が強かったのですが、いざ本編を観てみると作中の二人に共感する瞬間が何度もあって、なんだか“ときめき”を感じる素敵な作品でした。

 原作の『加瀬さんシリーズ』を全然知らなかったのですが、すっかり山田と加瀬のカップリングにゾッコンとなってしまいました。

主題歌『明日への扉』がこれまた良い!

  そしてそんなOVA『あさがおと加瀬さん。』の主題歌となっているのが前述のとおり、「明日への扉」という曲です。この曲はカバー曲であり、一定世代の人間にはTV番組「あいのり」の主題歌として良く知られている曲です。当時歌っていたのは、I WiSHというボーカルとキーボードの二人組のユニット。

 当時は新人アーティストだったお二人ですが、当時知名度がそれほどなかった彼女たちも、「明日への扉」のCDが90万枚の大ヒットとなり、一躍大ヒットアーティストの仲間入りをしました。

 で、まさに私自身も当時の「あいのり」を観ていた一人なので、「明日への扉」は非常に馴染み深い曲。「あいのり」という番組が恋愛バラエティ番組と謳っているだけあって、歌詞も相まって曲自体に恋愛との結びつきを強く感じるわけですが、この曲を『あさがおと加瀬さん。』に持ってくるというベストマッチっぷりがまさに脅威。ここまでハマるのかというぐらいに作品に合っているのですよ。曲の選出がまず見事です。

山田と加瀬のWボーカルというマチガイなさ

 『あさがおと加瀬さん。』の主題歌である「明日への扉」の何よりの肝となっているのが“これを歌っているのが、作中の山田役を務める高橋未奈美さんと、加瀬役を務める佐倉綾音さんである”ということ。

 そう、山田と加瀬のデュエット曲に仕上がっているのです! 作品を観たあとにこの曲を聴くと、もうたまらない!

 山田の歌い方の可愛さと、加瀬の澄んだ歌声のカッコよさ、そして二人がパートを分け合い、時に一緒に声を合わせて歌っているイチャイチャっぷり。この曲を聴くだけで多幸感が満ち溢れてきます。

 聴くたびに自身が山田と加瀬のカラオケデートにこっそり忍び込んでいるかのような気持ちになっておりまして、二人の仲を応援する身としては、二人が仲良く歌っているだけで幸せで幸せでしょうがないです。日々生活で疲れていることがあっても、この曲を聴くだけで私の中からストレスがどんどん浄化されているような、そんな気がしております。いやぁ、気持ちいい。

 そんなこともあって冒頭で述べているように『山田と加瀬さん。……たちとカラオケに行くのは身体に良い。』という結論に集約されるわけでございます。

 私の精神状態を健康に保つ曲。それが山田と加瀬の「明日への扉」なわけです。

 疲れがたまっていて、癒しが欲しいという人は、まずはOVA『あさがおと加瀬さん。』を観て、そして、主題歌である「明日への扉」をダウンロードして、二人の幸せそうなデュエットを聴いて汚れた気持ちを洗い流してください。オススメ健康法です。
(Edit&Text/ネジムラ89)


「あさがおと加瀬さん。」アニメ公式サイト 
©2018 高嶋ひろみ・新書館/「あさがおと加瀬さん。」製作委員会

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