2020年4月からフジテレビ「+Ultra」他各局で放送が始まった『BNA ビー・エヌ・エー』。
<画像引用元:https://bna-anime.com/news/20200310_01.php より引用掲載 ©︎2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』制作委員会>
本作は、人間として生きていたが、ある日突然タヌキの獣人になってしまった主人公・影森みちると、人間を嫌う狼の獣人・大神士郎の2人が、獣人たちの街アニマシティで起こる事件を追いながらみちるの獣人化の謎を追うというストーリーになっています。
今回は、『BNA ビー・エヌ・エー』のあらすじを交え、筆者が伝えたい本作の「3つの魅力」を紹介していきます。
獣人と人間の思想の違い。アニマシティの影と向き合うみちるの葛藤を描く王道かつ斬新なストーリー!!
<画像引用元:https://bna-anime.com/sp/story/03.php より引用掲載 ©︎2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』制作委員会>
人間の自然開発によって住処を奪われた獣人たちが人間たちの前に姿を現し世界が対応に追われる中、日本では獣人が獣人らしく暮らせる街「アニマシティ」が建造されました。
物語は主人公の影森みちるがある日突然獣人になってしまったところから始まります。
獣人差別派の人間たちの目を逃れ、どうにかアニマシティにたどり着いたみちる。
やっと自由に暮らせると喜ぶみちるですが、アニマシティにも問題があったのです。
メスだけでは生きていけないほどのオス至上主義社会。そのために子供を売って生活するスラムの獣人たち。獣人差別派の人間に雇われ、テロ行為を働く獣人。
そんなアニマシティの闇を目の当たりにし、1度は獣人もアニマシティも大嫌いと言うみちるですが、獣人たちのことをもっと知りたい、とアニマシティに残ることを決意します。そして自分の獣人化の謎を追い続ける……。
ここまでが第4話までのあらすじです。
突然獣人になってしまったみちるが希望を抱き、やっとたどり着いたアニマシティが自分の想像していたものとはかけ離れていた、という真実を知った時の彼女の気持ちはとても辛いものだったと思います。
ただ、獣人という種族の考え方や人間との厚すぎる壁を見た時「獣人たちの間でも差別や過激な行動が起きるのもしょうがないよなぁ……」と、考えてしまうことも……。
『BNA ビー・エヌ・エー』のストーリーには、そんな悲しすぎる状況でもしっかりと前を向いて生きるみちるを応援したくなる魅力があります。
貴方の推しキャラがきっと見つかるはハズ! 個性的すぎる獣人たち!
<画像引用元:https://bna-anime.com/sp/story/01.php より引用掲載 ©︎2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』制作委員会>
現在第6話まで放送された『BNA ビー・エヌ・エー』。
主人公のみちるを始め、そのパートナー・大神士郎、獣人初の博士号を持ち、みちるに協力するバルバレイ・ロゼ市長(ハダカデバネズミの獣人)みちるの行く先々で手を貸してくれるマリー伊丹(ミンクの獣人)などなど、一癖二癖じゃ足りない獣人たちがストーリーを盛り上げます。
上記の主要キャラクターにとどまらず、アニマシティには様々な種類の獣人が生活しています。
これから視聴される方も絶対好きになるキャラクターがいるハズ!
<画像引用元:https://bna-anime.com/story/01.php より引用掲載 ©︎2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』制作委員会>
獣人は普段、人間と区別がつかない見た目で生活しています。その人間化と獣人化、両方の姿が楽しめるのもこの作品の特徴の一つです。
「 TRIGGER」が描く細部まで見どころ満載の背景&爽快かつスタイリッシュなアクションシーン!
2017年には『リトルウィッチアカデミア』。2018年に『ダーリン・イン・ザ・フランキス』、『SSSS.GRIDMAN』を手掛けたアニメーション制作会社「TRIGGER」。
上記作品でも高く評価されていた作画は今作でも健在!!
<画像引用元:https://bna-anime.com/sp/story/01.php より引用掲載 ©︎2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』制作委員会>
第1話からその魅力をガツンと突きつけられたように感じました。
アニマシティ建造10年を祝うお祭りのシーン。獣人たちが普段生活している人間態ではなく獣人態でお祭りに参加し、その喜びを表現しています。
みちるがアニマシティに到着するまでの鬱屈とした雰囲気から一転。華やかな装飾に飾られたお祭り会場は観ているとワクワクしてきます。
そんな観ているだけで楽しい背景は思わず一時停止して隅々まで観察したくなります。中には現実に存在するお店とそっくりな看板があったり……。
そしてTRIGGERと言えば大迫力のアクションシーン!
<画像引用元:https://bna-anime.com/sp/story/01.php より引用掲載 ©︎2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』制作委員会>
同じく第1話から、不運にもギャングに囚われたみちるの前に現れた大神士郎。人間に雇われ、獣人としての誇りを無くしたギャングに大神が激怒します。狼獣人の持つ強靭な手足を使いギャングたちを圧倒する大神。
獣人の特徴を活かした戦闘シーンは、間違いなくこのアニメならではの見どころです!
中でも筆者が特に紹介したいのが第3話。
ビルから落ちたみちるを助けるために全力で駆けていく大神のシーン。思い切り歯を食いしばって疾走する大神に、思わず「間に合え……!!」と心の中で応援してしまうことマチガイナシ!
画面を隅々まで見回して新しい発見をするのも良し。 手に汗握るアクションに見惚れるも良し。貴方だけの楽しみ方を見つけてください!
――もしこの記事を読んで、『BNA ビー・エヌ・エー』に興味を持っていただけたのなら嬉しいです。
この作品は、自分たちとは異なる者の間で起きる差別や迫害など現実の世界でも起きているような問題をテーマに掲げ、その問題を切り開いていく意思を感じるメッセージ性が強い作品であると言えます。
現実の世界で起きているからこそキャラクターたちの言動に共感を覚えて、「こういう時、みちるは、大神はどうするんだろう?」と考えていくうちに、キャラクターたちに愛着が湧き、気がつけば筆者はこの作品にどっぷりハマっていました。
この記事を読んでくれた皆さんにも、皆さんだけのハマり方があるハズです!
その時にはきっと、この記事には書かれていない、第4、第5に収まらないたくさんの魅力を感じていると思います!
(Edit&Text/足立ボンジ)
©︎2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』制作委員会