“アヌシー国際アニメーション映画祭2020”にて最高賞のクリスタル賞を受賞し、312日(金)より開催の“東京アニメアワードフェスティバル2021”にてオープニング作品として招待上映が決定している、フランス・デンマーク産アニメ『カラミティ』の日本語吹替え版キャストが発表された。

 『カラミティ』は“東京アニメアワードフェスティバル2016”にてグランプリを受賞するも公開のめどが立たず、3年の歳月を経てようやく一昨年日本公開されスマッシュ・ヒットとなった『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』のレミ・シャイエ監督の最新作。輪郭線を廃し、あたかも美しい絵画のような美しいシーンに、波乱万丈な冒険談を織り込む作風に更に磨きがかかっていると評判の作品だ。

 伝説の女性ガンマン、カラミティ(厄介者)・ジェーンの少女時代。困難に立ち向かいながら自立していく主人公マーサ・ジェーンには、Youtuber・モデルでも活躍中の福山あさきさん。昨年公開のルーマニア・フランス産アニメ『マロナの幻想的な物語り』(主役の犬の声:のん)において演じた、“通行人”からの大抜擢となる。少女から芯の強い大人の女性への変貌を新人ならでは思い切った演技で演じている。

 マーサの妹レナ役には『アイカツフレンズ!』の松永あかねさん、幼い弟エリージェには『あそびあそばせ』の木野日菜さん、マーサの親友イヴに木戸衣吹さんが配された。

 マーサのライバルのイーサンに畠山航輔さん、その父親でマーサを追い込む旅団長アブラハムには杉田智和さん、イヴの父親には上田燿司さんと人気ベテラン声優が脇を固め、また浅水健太朗さん、成澤卓さん、前内孝文さんといった『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』でおなじみの声優陣も顔を揃え、楽しみな布陣となっている。

 物語後半の大事なバディ(仲間)役には『マロナ……』の端役に起用した際、そのコミカルな表現力をかわれ林瑞貴さんが抜擢。福山あさきさん、林瑞貴さん両名の“端役からの大抜擢された”新人による珍道中の掛け合いシーンも見逃せないポイントとなっている。

 TAAF2021(https://animefestival.jp/ja/)での314()の上映は、日本語吹替版の完成披露を兼ねており、レミ・シャイエ監督からの特別メッセージの上映と、日本語吹替え版主要キャストの登壇挨拶(福山あさき、木野日菜、上田燿司、畠山航輔が登壇予定)が予定されている。

 またこの度、メインキャストからのコメントも到着したので、下記からチェックしてほしい。

◆キャストコメント

■マーサ・ジェーン役 福山あさきさん

マーサは自分の気持ちに素直で、いい意味でも悪い意味でも真っ直ぐな女の子でした。すごく負けず嫌いで、一度自分がやると決めたら周りが何を言ってもやり通そうとする性格は、自分と重なる部分があって演じていて楽しかったです。

マーサは活発的に行動するが故に、周りから煙たがられて疫病神扱いされてしまうんですけど、何があっても自分を信じて進んでいく姿は見ていて元気をもらえると思います。旅を通してたくましく成長していくマーサを是非見ていただきたいです。

<福山あさきさん演じるマーサ・ジェーン>

■旅団長役 杉田智和さん

生と死が隣り合わせの生活を送る集団のリーダーとして、厳しさの中に複雑な意味を持たせるように意識し、どうしても息子には甘くなる部分で人らしさを忘れないようにしました。

英雄は自身で英雄と名乗らず、自らの生き様で示す。この物語に込められた想いが伝われば幸いです。

<杉田智和さん演じるアブラハム(旅団長)>

■イヴの父役 上田燿司さん

前作「ロング・ウェイ・ノース」の時から注目していたレミ・シャイエ監督の作品に関われて光栄です。

イヴの父は優しく面倒見の良い人ですが、当時の長旅は命懸け。その辺りの彼の苦悩を感じました。

マーサ・ジェーンが馬の訓練をする場面があるのですが、孤独と不安をはね除ける様に夢中で生きる術を手にしようと励む姿に心打たれます。そして、星空の表現が素晴らしい。劇場のスクリーンでみたらきっと素敵だと思います。

<上田燿司さん演じるイヴの父>

■マーサの妹レナ役 松永あかねさん

レナ・キャナリーを演じさせていただきました。レナは怒ったり笑ったりコロコロ表情が変わるので、演じていて楽しかったです。妹であることや好奇心が強いことなどレナとの共通点が多く、自分の幼い頃を思い出しながら演じました。

マーサの生き方からとても勇気をもらえる作品です。私自身「カラミティ」を観て、こんな生き方もかっこいいな…と感じました。色づかいや音楽で、さらに世界に入り込めました。マーサがどのように行動し成長していくのか、気になった方は是非観てみてください。

<松永あかねさん演じるマーサの妹レナ>

■マーサの弟エリージェ役 木野日菜さん

エリージェは作品の中でも特に小さい男の子だったので、その歳らしいハツラツさや素直さを大切に演じさせて頂きました。苦手な食べ物は食べたくない!疲れたから抱っこして欲しい!思った事はあまり考えずにそのまま言葉や行動に繋がってしまうエリージェに演じながらとても愛おしくなりました。

沢山好きなシーンはあるのですが、やはりマーサが家族と一緒に過ごしているシーンは私の中でも思い出深いシーンです。物語が本格的に動く前のシーンですが、このシーンがあるからこそ、女性のマーサのカッコ良さが引き立っていると思うので、とても好きなシーンです。

<木野日菜さん演じるマーサの弟エリージェ>

■マーサの親友 イヴ役 木戸衣吹さん

私が演じるイヴは、主人公マーサの数少ない理解者で親友です。

この作品の中では一番おしとやかで、いわゆる「女性らしい」キャラクターなのではないかと思います。

「女性は女性らしくあらねばならない」という村の言いつけに逆らうマーサを戸惑いながらも応援する心の優しい女の子です。

この作品には「自分らしく生きる」という大切なメッセージが込められていると思います。

ありのままの自分でいることの大切さ、家族、仲間の絆や愛などいろんなものを感じて頂けたら幸いです。

音楽もとても素敵なのでそこにも注目しながら楽しんで頂けたらと思います。

<木戸衣吹さん演じるマーサの親友 イヴ>

◆作品概要

【ストーリー】

『カラミティ』は、西部開拓史上、伝説の女性ガンマンと知られるマーサ・ジェーン・キャナリーの子供時代(11歳)の物語です。マーサは家族とともに大規模なコンボイ(旅団)で西に向けて旅を続けていますが、旅の途中、父親が暴れ馬で負傷し、マーサが家長として幼い兄弟を含め、家族を守らなければならない立場になってしまいます。普通の少女であったマーサは、乗馬も、馬車の運転も経験がありません。そんなマーサは、少女であることの制約に苛立ち、家族の世話をする義務をよりよく果たすために少年として服を着ることを決心します。女性は女性らしくという時代にあって、マーサの生き方は、古い慣習を大事にする旅団の面々と軋轢を生みます。更にマーサを野獣からの危険から救ってくれた中尉をコンボイに引き入れたことで、盗みの共犯の疑いまでかけられてしまいます。そして・・・。

【作品情報】

■タイトル: カラミティ

■監督: Rémi Chayé  レミ・シャイエ

■原題: Calamity, Une Enfance de Martha Jane Cannary

■英語題名: Calamity, a childhood of Martha Jane Cannary

▼公式サイト

https://calamity.info/

公式Twitter

https://twitter.com/calamity_movie

© 2020 Maybe Movies ,Nørlum ,2 Minutes ,France 3 Cinéma

2020年|フランス・デンマーク|フランス語|日本語字幕|日本語吹替え|

DCP|カラーCS|82分

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