今年、日本で公開された『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』『ONE PIECE FILM RED』が次々と中国での劇場上映をスタートし、公開されたばかりにも関わらず、興行収入が日本円にして15億円を超えています。

 中国では『コナン』や『ONE PIECE』の映画は、全作というワケではないですが、過去にも公開されていて好成績を収めています。過去の劇場版と比べて、今回公開された2作品の興行成績はどれくらいなのでしょうか?

 また、12月23日には「ある『ジャンプ』作品」の映画が中国で公開されますが、その作品の正体はいったい──?

◆アメリカ映画を抑えて『ハロウィンの花嫁』が大ヒット!

 『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(中国タイトル:『名侦探柯南:万圣节的新娘』)は、11月18日に中国で公開され、初週末で8千万元(日本円にして約15億7千万円、12月10日時点)以上の成績を叩き出しました。

 名探偵コナンの映画は、決まって毎年中国で公開されているというわけではないのですが、『紺青の拳』や『緋色の弾丸』などの近年の作品は中国でもしっかり上映を果たしており、今年も順当に上映を果たせました。

 ただ、『ハロウィンの花嫁』公開の前の週には、アメリカの3DCGアニメーション映画『ハンクの肉球大決戦』が公開されていたり、『ハロウィンの花嫁』公開の翌日11月19日にはあのタートルズの新作『ライズ・オブミュータントタートルズ THE MOVIE』が公開されています。『ハロウィンの花嫁』は、ちょうど中国国外のアニメーション映画がひしめく、激戦期の公開となってしまいました。

 そんなライバルの多い最中に上映をスタートした『ハロウィンの花嫁』は、全体の映画の動員数ランキングでも、初週末首位のスタートを切りました。

 3週目を迎えた時点で興行収入は1.4億元(日本円にして約27億4千万円、12月10日時点)という記録を出していて、中国での『名探偵コナン』の映画の成績としては『紺青の拳』の2.3億元(日本円にして約45億1千万円、12月10日時点)、『緋色の弾丸』の2.1億元(日本円にして約41億2千万円、12月10日時点)に次ぐ3番目の成績となっています。

 前述の同時期に公開されたアニメーション映画たちは今もなお400万元(日本円にして約7千800万円、12月10日時点)にも満たない成績にとどまっており、それらと比較すると大成功といえるでしょう。

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