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 1969年から放送されている国民的TVアニメ『サザエさん』ですが、磯野家には公式設定で漫画にもアニメにも登場していない「8人目」の家族がいるそうです。

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◆タラちゃんに妹? 長谷川町子先生が考えた公式設定

 『サザエさん』は、キャラクターの性格などアニメと漫画で若干異なっている部分もあるようですが、基本的には長谷川町子先生が原作で描いたキャラクターしかアニメには登場していません。そのため、原作でもアニメでも磯野家は磯野波平、フネ、フグ田サザエ、磯野カツオ、ワカメ、フグ田マスオ、タラオの7人家族となっています。

 そんな磯野家ですが、1954年に出版された『漫画読本』(出版社:文藝春秋)に収録された1コマ漫画「サザエさん一家の未来予想図」で突如として8人目の家族が描かれたのです。それが、サザエさんの2人目の子供でタラちゃんの妹に当たるフグ田ヒトデです。

 ヒトデちゃんが登場したのは後にも先にもこの1コマだけなので、原作にもアニメにも登場していない幻のキャラクターとなります。そして、面白いことにこの「未来予想図」は長谷川町子先生がご自身で描き下ろした作品。つまり、公式設定なのです。

 ちなみに、TVアニメ放送50周年を記念して2019年にフジテレビで放送されたスペシャルドラマ企画『磯野家の人々〜20年後のサザエさん〜』では、この公式設定を採用し高校生となったヒトデちゃんが登場しています。

 

 ──『サザエさん』はストーリー漫画ではなく、独立したエピソードで日常を描いた漫画であるためキャラクターたちは年を取りません。そのため、今後アニメでヒトデちゃんが出てくる可能性はかなり低いのかも……? それでも長谷川町子先生の設定があるので、今後単発的に未来が描かれることがあれば、登場する可能性は決してゼロではないでしょう。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000069859.htmlより

©長谷川町子美術館

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