アニメの中には人気があるにも関わらず、続編の制作が発表されてない作品があります。たとえば、『月刊少女野崎くん』は2014年の放送当時、人気を集めたのに10年経った今でも続編の制作が発表されていません。ファンが待ち望んでいるのに続編が作られない作品にはどのようなものがあるのでしょうか?

 また、続編の制作が発表されたにも関わらず、しばらく音沙汰のないアニメもいくつか存在します。

◆ファンの要望が高いのに「続編が作られない」アニメ

 2008年、2009年と2回にわたってアニメ化された、『狼と香辛料』の続編が今年の4月から放送されましたが、このアニメと同じく、長い年月が経っていても、なかなか新作アニメの制作が発表されない人気作品がいくつかあります。

 ファンからの続編制作の要望が高いのに、新作アニメの音沙汰がまったくない作品にはどのようなものがあるのでしょうか?

●『月刊少女野崎くん』──同じ制作スタッフで「あの作品」はアニメ化されたのに……

 人気も原作ストックもじゅうぶんな『月刊少女野崎くん』については、「続編制作の機を逃してしまったのでは?」と考えている人が多いようです。

 X(旧Twitter)を見てみると

「2014年当時のアニオタ界隈の評価も高く、当然2期もあるもんだと思ってたんだけど……その後の動きはなし」

「『野崎くん』アニメ化から何年も経ってるのに、変わらず声出して笑っちゃうくらい面白い。早くアニメ2期やればいいのになぁ」

「『野崎くん』がトレンドに入るたび、アニメ化2期か!? ってなるのは私だけじゃないはず」

 という続編を待ち望む声も多く見られます。

 『月刊少女野崎くん』が放送されていた2014年当時は、過去作品の続編よりも新作アニメを次々に打ち出していく風潮が強かったように感じます。

 加えて、『月刊少女野崎くん』の制作スタッフが再集結して制作されたアニメ『多田くんは恋をしない』が盛り上がっていた2018年前後でも、続編に繋がるような動きが見られなかったため、「このタイミングでも発表がなかったのだから、もう続編は来ないのだろう……」と落胆するファンが続出しました。

●『ノーゲーム・ノーライフ』──続編が作られるかは原作者も分からない?

 2014年に放送されたアニメ版と、2017年に放映された劇場版の双方で凄まじい反響が沸き上がったものの、それ以降は目立った動きがなくなってしまった『ノーゲーム・ノーライフ』。世界各国で圧倒的な人気を誇り、続編が未発表のアニメの話題が出るとほぼ確実に名前が挙がる作品です。

 アニメ版では原作小説の13巻までの内容が描かれましたが、最終話の終盤では6巻の一部分を繋ぎ合わせたオリジナルストーリーが展開されました。そしてその6巻の内容が劇場版でしっかりと描かれています。

 アニメの続きは4巻の内容からということになりますが、いざアニメで5巻までのストーリーを描き終わったとき、次はどうするのか……、と新たな問題に直面するでしょう。

 劇場版を観ていることを前提にして該当部分を飛ばすこともできなくはないものの、それをやるにしても既に時間が経ち過ぎてしまっている印象です。

 このような構成となっているため、ファンの間でも「ラストの改変が響いているのでは?」という声があります。

 そのほか、「原作者の先生の体調不良」や「制作陣の都合」など、さまざまな意見が飛び交っていますが、真相は分かりません。

 原作者の榎宮祐先生の元へも2期に関する問い合わせが届いているようですが、それに対して榎宮先生は「誰より僕が知りたい」とコメントしています。

 原作とアニメは別物であり、原作者の先生の一存で企画が進められるわけでもありませんから、たずねられても困るのかもしれません。

詳しく読む⇒『野崎くん』が放送されたのは9年前という事実 ファンの要望が高いのに「続編が作られない」アニメ4選

◆「あのアニメ」の放送はいつ? 制作決定から音沙汰がないアニメ

 今年の4月、アニメ制作会社MAPPAが映画『ユーリ!!! on ICE』の制作中止を発表して大きな話題になりました。このショックなニュースから、制作が決定してから音沙汰がない次の作品を心配する声もSNSでは上がっています。

●制作から5年ぶりの続報──劇場版『活撃 刀剣乱舞』

 『活撃 刀剣乱舞』はゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』を原案にしたアニメ作品です。

 『刀剣乱舞』は西暦2205年を舞台に、歴史改変を目論む歴史修正主義者と、特殊な能力を持つ「審神者(さにわ)」が目覚めさせた刀剣の付喪神「刀剣男士」が戦う姿を描いています。

 本シリーズは異なるアニメ制作会社によっていくつかアニメ化されており、『活撃 刀剣乱舞』の制作を手がけているのは、『鬼滅の刃』などを制作している「ufotable」です。

 本作は2017年にテレビアニメ『活撃 刀剣乱舞』が放送されました。テレビアニメ版では、新選組副長の土方歳三が所持していた和泉守兼定と堀川国広の2人を中心に、時間を遡行して歴史修正主義者と戦う姿が描かれています。

 終盤では土方がいる時代へ遡行したことで、彼の未来を変えたくない和泉守と変えたい堀川が対立しました。しかし、2人は和解して歴史を守り、遠くから土方の最後を見届けて、また審神者のもとで歴史を守るために戦うのです。

 本作はアニメの最終回が放送された2017924日に劇場版の制作決定が発表されました。しかし、その後は続報がなくファンからは心配する声が上がっていたところ、アニメ制作から5年が経った20211229日に劇場版のティザービジュアルが公開。さらに、20221229日にはティザービジュアル第2弾が公開されました。ファンからは「企画が流れてなかった」と安心の声が上がったものの、その後は音沙汰がなく公開時期は未定です。

 制作中止の発表がないことを考えると、企画はまだ生きていると考えられるでしょう。ファンとしては続報がないのが非常につらいですが、諦めずに公式からの発表を待つしかありません。

●続編の制作決定から音沙汰なし──『幼女戦記』

 『幼女戦記』は同名のライトノベル(著:カルロ・ゼン)を原作としたテレビアニメ作品です。第1期が2017年に放送され、劇場版が2019年に公開されました。

 主人公は日本で暮らす30代のサラリーマンですが、徹底的な合理主義で他者を顧みない性格が災し、同僚に線路へ突き飛ばされて命を落とします。

 しかし、そこへ創造主を名乗る存在Xが現れ、信仰心がない主人公へ信仰心を持たせるため、戦争が繰り広げられる過酷な彼を異世界へ転生させました。

 転生してターニャという少女になった主人公は、変わらず信仰心を持たぬまま魔導の才能があることから、士官学校へ進んで軍人になります。

 キャリアを積み安全な後方勤務で平穏な日々を送ろうと目論むターニャですが、本人の思惑とは裏腹に前線へ投入されて危険な戦地で戦う日々を送るのです。

 本作は第1期が放送されると人気を博し、2019年には劇場版が公開され、父の命を奪われたことでターニャに恨みを抱くメアリー・スーとの戦いが描かれました。

 そして、2021年に放送された特番では2期の制作が発表され、ファンからも喜びの声が上がります。しかし、その後は現在まで続報がなく、いつから放送なのかも不明なままです。

 音沙汰がない理由は判明していませんが、本作は初めて世界大戦を経験する世界が舞台だけに、ファンからは世界情勢を鑑みて放送時期を調整しているのではといわれています。

 真偽は定かではありませんが、ファンからは2期の放送を心配する声とともに、「いつまでも待っている」と温かい声も上がっています。

詳しく読む⇒『幼女戦記』の続編は?「あのアニメ」の放送はいつ? 制作決定から音沙汰がない3つのアニメ

〈文/アニギャラ☆REW編集部 @anigala01

 

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