GWも明け、そろそろ暑い季節が到来しますが、夏の風物詩といえば怪談話。次の4つのアニメはホラー描写が強すぎて、多くの視聴者にトラウマを植え付けた作品です。

◆子供向けとは思えない! 「トラウマ級に怖い」ホラーアニメ

 1994年から、フジテレビ系の『ポンキッキーズ』内で放送された『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』をはじめ、日本には数多くのホラーアニメが存在しますが、中でも次の作品では救いようのない話や、子供向けアニメとは思えないディープな内容が、多くの視聴者へトラウマを与えました。

●子供向けとは思えない「恐怖の演出」がトラウマを植え付けた

 2000年〜2001年にかけて放送された『学校の怪談』は、子供向けアニメとは思えないほど強烈なビジュアルの幽霊やお化けがたくさん登場しました。

 とりわけ「ババサレ」というお化けは、多くの子供たちにトラウマを植え付けました。子供が一人で自宅にいると部屋を停電させ、ドアをガンガン叩き、子供が恐る恐るドアを開けると持っている鎌を振り下ろしてくるお化けです。黒いマントを被り、痩せこけた皺だらけの顔に赤い目を光らせている老婆のルックスが、子供たちを恐怖のどん底に叩き落としました。

 第12話「死を告げる看護婦 母の想い」に登場した、「呪いの看護婦」というお化けのベッドで寝ている患者をカーテンの隙間からジッ……と見つめる演出は、得体のしれない恐怖を子供たちに与え、トラウマを植え付けました。

 また、本編を観たあとさらに恐怖を誘うエンディングアニメーションも印象的です。CASCADEの曲に合わせ、リアルな妖怪絵図が流れる演出は、子供向けアニメとは思えない徹底ぶりです。

 しかしながら、ヒロインの宮ノ下さつきや、恋ヶ窪桃子は、そのかわいさから子供だけでなく大人からも人気を得て、当時、多くの同人誌や、いかがわしいFLASHアニメーションが作られました。

●少年は今でも「リプレイ!」と叫んでいるかもしれない……

 さまざまな怖い話をレストランのメニューに見立てて紹介する児童文学『怪談レストラン』のアニメ(2009年〜2010年放送)第14話のCパートとして放送された「リプレイ」は、多くの少年少女たちにトラウマを与えました。

 TVゲーム好きの少年があるゲームをクリアした景品として「リプレイハンバーグ」というものを手にします。「リプレイハンバーグ」を手にした少年は、「リプレイ!」というと時間を巻き戻し、同じことを何度でも繰り返せる不思議な能力を得ます。

 少年はテストを受けても「リプレイ」と口にすることで前日に戻ることができるので、テストはいつも100点満点。日曜日だって飽きるほど楽しめました。しかし、調子に乗っていた少年にもついに天罰が……。

 ある日、少年は幽霊団地と呼ばれる廃墟を訪れ、さびれた階段を上って屋上へと向かいました。その瞬間、老朽化した階段が壊れ、少年は地面に真っ逆さまに転落していきます。

 すかさず「リプレイ!」と叫ぶ少年ですが、なぜか戻ったのは階段がバキッと壊れる瞬間でした。

 パニックになった少年は、それからも何千、何万回と「リプレイ!」と叫び続けましたが、どうしても階段上る前に戻れないのです。 

 その後も少年は、一人ぼっちで誰の助けも得られないまま、今でも「リプレイ!」と叫んでいる……かもしれません。

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◆背筋も凍るアニメの「トラウマホラー回」

 ホラーを題材にしたアニメの中には、時には目を覆いたくなるような恐怖エピソードが存在します。次の2つのエピソードは、今の時代には放送が難しいといえます。

●人が溶ける描写は放送不可レベル!?

 1968年からアニメ放送が開始された『ゲゲゲの鬼太郎』。期ごとにテイストが変化する『鬼太郎』ですが、第2期はとくにおどろおどろしく不気味なエピソードがそろっていることで有名です。なかでも屈指のホラー回として知られているのが、第43話「足跡の怪」。

 神のような妖怪・タイタン坊による神隠しで「いらず山」を訪れた鬼太郎は、持っていると祟りが起こる守護石が削られていることに気づきます。

 石を持ち去るタブーを犯したのは、埋蔵金を目当てに山を訪れた男二人組。鬼太郎の忠告を聞かない男たちには、やがて数々の報いが降りかかります。

 まず、小指が急になくなり、耳が消え、目が潰れ、鼻が消失し、皮膚がドロドロと溶け、しまいには深いほら穴へ落ちていく……。水木しげる先生タッチの絵柄も合わさって、そのおぞましさはまさに現代では地上波放送不可能レベル。

 容赦のない描写に、「これ以上恐ろしい話ある?」「嫌な余韻が残る終わり」など、最恐に納得する感想が並びました。

●激しすぎるビジュアルはトラウマ必至!

 1996年から放送が始まったアニメ『地獄先生ぬ~べ~』(以下、『ぬ~べ~』)。作中に登場するインパクトのある恐怖描写は、少年誌で連載されていたにもかかわらず、大人が見るのをためらってしまうほどでした。中でも、アニメ第13話「教室が凶器に変身!?妖刀はたもんばの呪い」はトラウマ必至。

 この回では、ぬ~べ~の生徒・克也が「はたもん場跡」から賽銭を盗んだことで罪人と認識され、妖怪はたもんばに襲われる話が描かれています。

 はたもんばは、打ち首にされた何百人もの罪人の怨念でできた妖刀が変化した妖怪。そのビジュアルは過激で、頭蓋骨がむき出しになった落ち武者の姿をしています。

 ちなみに、はたもんばはぬ~べ~が除霊できなかった数少ない妖怪。鬼の手が引き裂かれるという壮絶な戦いっぷりも記憶に残るエピソードです。

 見た目の強烈さとただならぬ強敵感には、「風貌が怖すぎて夢に出てくる」「永遠のトラウマ」との声が聞かれました。

 『ぬ~べ~』は今年7月から新作アニメが放送されますが、このエピソードを再び映像化するのは極めて難しいといえます。

詳しく読む⇒地上波での放送はヤバい!? 背筋も凍るアニメの「トラウマホラー回」

〈文/アニギャラ☆REW編集部 @anigala01

 

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