人生100年時代といわれるほど健康なお年寄りが増えた昨今、年齢を感じさせず、いつまでも若々しい人がたくさん活躍しています。アニメや漫画でも、年齢を感じさせない活躍を見せる老人キャラが何人も存在しています。

◆年齢なんて関係ない! 驚異の活躍を見せた老人キャラ

 タレントのタモリさんが、4月21日、都内で行われたNHKスペシャル『人体3』の会見に出席しました。

 「人体」をテーマにした同作にちなみ、79歳のタモリさんは普段行っている加齢対策について質問されると、「まず歩くことですね」とコメント。

 いまだに若々しいタモリさんですが、アニメや漫画のキャラの中にも年齢を感じさせず、驚異的な力を発揮する人物が多いようです。

●おばあちゃんは現役のプリキュア!?──『ハートキャッチプリキュア!』キュアフラワー

 『プリキュア』シリーズに登場するプリキュアたちは平均年齢が中学生前後ですが、『ハートキャッチプリキュア!』にはシリーズ史上最高齢といわれているキュアフラワーが登場します。

 キュアフラワーの本名は花咲薫子といい、同作の主人公・花咲つぼみの祖母にして年齢は67歳。

 普段は博士号を持つ著名な植物学者で植物園を営んでいますが、その正体は50年前にキュアフラワーとして戦っていた伝説のプリキュアだったのです。

 2013年発売の『映画プリキュアオールスターズDX Blu-ray DX♥BOX』特典映像の声優座談会で、花咲つぼみ役の水樹奈々さんが語ったところによると、キュアフラワーは当初、存在自体がなかったのだとか。

 それでも薫子役の坂本千夏さんが「私もプリキュアになりたい」とスタッフに頼んだ結果「薫子はかつてキュアフラワーだった」という設定が生まれたそうです。

●ペリー来航の時代から生きているテニス部顧問──『テニスの王子様』オジイ

 中学生たちがテニスで全国制覇を目指す『テニスの王子様』。

 もはやテニスの域を超えて常人離れしたプレイが目立つ同作ですが、曲者ぞろいの中学生たちをまとめあげる顧問も、実にキャラクターが濃いです。

 コミックス第20巻からは、関東大会の準決勝戦に突入し、越前リョーマが在籍する青春学園と千葉県の六角中学校の対戦が描かれました。

 六角中学校のテニス部顧問は後期高齢者のような見た目をしている「オジイ」という男性で、147センチと小柄な体で部員のラケットをすべて手作りし、新入部員の1年生をいきなり部長に抜擢するなど見る目も確か。

 さらに、リョーマのラケットのグリップが手に合っていないことを即座に見抜くなど、口数は少ないながらあなどれない人物です。

 年齢、本名など多くが謎に包まれているオジイですが、リョーマの父・南次郎が中学生のころから六角中学校のテニス部顧問であり、1853年に黒船が来航したときも存命だったという噂もあります。

 オジイは青春学園と六角中学校がビーチバレーで対戦したときも、砂浜に潜って勢いよく飛び出し、ボールを打ち返すという運動神経の良さを発揮。

 また全国大会1回戦では、沖縄の比嘉中学校の選手が使う瞬間移動が、錯覚を起こさせている「縮地法」であることに真っ先に気づくなど、博識な一面も持ち合わせています。

 その後、比嘉中学校の選手からわざとボールをぶつけられて負傷するオジイ。しかし、OVAでは青春学園の全国大会準々決勝を観戦しているため、見事な生命力を見せています。

詳しく読む⇒タモリのように「生涯現役!」4人の老人キャラ 67歳のプリキュアも!?

◆若いとき美人で強かった老女キャラ

 漫画、アニメ作品には年老いた女性キャラが多く登場しますが、中には現在の姿からは想像もできないほど美人で魅力的だった過去を持つキャラが存在します。

●かつては「強く美しかった」 霊光波動拳の使い手・幻海──『幽☆遊☆白書』

 1990年代の少年誌原作のTVアニメ作品において、現在と若い頃がどちらも描かれ、かつそのギャップが大きく少年たちの記憶に残っているのが幻海でしょう。

 霊光波動拳の高名な使い手であり、主人公・幽助たちの師匠として活躍した幻海。口うるさく厳しいキャラで、幽助や桑原からは「ばーさん」と呼ばれていましたが、若い頃は澄んだ瞳が印象的な凛とした美人でした。

 過去の因縁から暗黒武術会の舞台裏で対峙した、かつての戦友である戸愚呂弟(以下、戸愚呂)は「あのときに殺しておけばよかった 強く美しかったお前のままで」「お前は幻海じゃない 骨と皮のただのガラクラだ」と言い捨てており、このセリフからも幻海のビジュアルが過去と現在で大きく異なっていたことが分かります。

 幻海がモテたかどうかは定かではありませんが、戸愚呂と幻海は友人以上の仲であったことがその後に描かれており、戸愚呂は幻海に恋心に近いものを持っていたと思われます。

 暗黒武術会で幻海と対戦して敗れた裏御伽チームの死々若丸も、戦いの中で細胞の活性化により一時的に若返った幻海を見て「その姿今のお前なら……ほれてたかもな……」と、決着後に本音を漏らしました。

 そんな若い頃の幻海の吹き替えは人気声優・林原めぐみさんが担当したこともあり、美人キャラとしてのインパクトはとても大きいものだったといえるでしょう。

●20代の頃はまさかの美人!? 海賊団の女首領、ビッグ・マム──『ONE PIECE

 ビッグ・マム海賊団の女首領にして元四皇の1人であるビッグ・マムことシャーロット・リンリン。

 現在は首もウエストのくびれも無く、まるで怪物のような様相ですが、若い頃は今の姿からは想像もつかない美人でした。

 漫画86巻のSBSで、原作者の尾田栄一郎先生によって28歳と48歳のときのビッグ・マムが初めて描かれ、28歳のときはまさかのスタイル抜群の超絶美人だったことが発覚しました。

 子供の頃から海賊稼業を始めたビッグ・マムは、荒くれ者が集まる海賊団という男社会の中でたくましく生きるうちに、徐々に見る影もなく太っていき現在の容姿へと変貌していったのかもしれません。

 夫が43人、息子46人、娘39人という非現実的な家族構成の人数は、ビッグ・マムが若い頃は美人で男性から引く手あまたのモテモテ状態だったことを示す伏線なのかもしれません。

詳しく読む⇒あのお婆ちゃん、昔はめっちゃカワイかった! 「若いとき美人」だった4人の老女キャラ

〈文/アニギャラ☆REW編集部 @anigala01

 

※サムネイル画像:Amazonより 『幽★遊★白書 完全版 第12巻(出版社:集英社)』

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