アニメ・漫画のキャラの中には、今まで本名だと思っていたのに実は偽名だったというケースも存在します。たとえば、『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男。実はねずみ男というのは本名ではなく、別の名前があるようです。また、作中、あだ名などで呼ばれていたキャラの本名が、連載終了後に発売された出版物などで明かされることもあります。

◆実は本名じゃなかったキャラ

 現実の世界で本名を隠すと、やましいことがあるのではないかと疑われてしまいますが、実は有名なアニメ・漫画のキャラの中にも、一般的に知られている名前が実は本名ではなかったというケースも多く存在します。

●ねずみ男の意外な本名──名前に込められた驚愕の意味合いとは?

 『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男は鬼太郎や目玉おやじ、その他の妖怪たちから「ねずみ男」と呼ばれており、本人も自己紹介をするときには「ねずみ男」と名乗っていますが、実は「ねずみ男」という名前は本名ではありません。

 『ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎地獄編』では、ねずみ男の故郷を訪れる話があり、そこで彼は仲間たちから「ペケペケ」と呼ばれていました。

 なぜ「ペケペケ」なのかというと、「ねずみ男」というのは種族名のため、故郷の島に住んでいる仲間は全員「ねずみ男」なのです。

 この「ペケペケ」は、原作者・水木しげる先生が出兵していたニューブリテン島に住むトライ族の言葉で「大便」を意味するといわれています。

 言葉にするとかわいらしい印象を受ける「ペケペケ」ですが、意味を知ってしまうと、やっぱり彼は「ねずみ男」と呼ばれるほうが似合うのではないでしょうか……。

●ミスター・サタンは作者が最も好きなキャラ?──本名は「あの言葉」をもじって……

 『ドラゴンボール』のミスター・サタンは、鳥山明先生が、20093月出版の『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド ストーリー編』(出版社:集英社)で、「個人的に最も好きなキャラクター」だと語るほど、お気に入りのキャラクターだったようです。

 格闘技の世界チャンピオンでもあるミスター・サタンは本名ではなく、実はリングネームとのこと。

 彼の本名は「マーク」であり、鳥山先生は名前の由来について「サタン」を日本語訳にした「悪魔」をもじったものであると明かしています。

 名前は悪魔でも実際のミスター・サタンはかなりお調子者の性格で、常に力自慢を欠かさず、妻を亡くしたあとも女遊びがやめられず、娘のビーデルにあきれられることも……。

 ちなみにビーデルは「悪魔」の英語訳である「デビル」をもじった名前であり、のちにビーデルは孫悟飯と結婚したため孫一族とミスター・サタンは親戚となりました。

詳しく読む⇒え!? 君そんな名前だったの? 実は本名じゃなかったキャラたち 「ねずみ男のホントの名前とは?」「土井先生に長年ダマされていた?」

◆アニメ・漫画キャラの意外な本名

 漫画やアニメのキャラクターの中には、初登場からずっとあだ名で呼ばれていたり、名前を偽っていたことで本名が知られていない意外なキャラクターがいます。

 また、本名と思われていた名前が「まさかの勘違いだった!?」というものまで……。

●ポニョはあだ名で本名は……──『崖の上のポニョ』

 スタジオジブリの作品の中でも、とりわけかわいい世界観でチビッ子たちに人気の作品『崖の上のポニョ』ですが、主人公のポニョには実は何とも見た目の印象からは想像もつかない本名があります。

 映画『崖の上のポニョ』公式サイトによれば、ポニョの本名は「ブリュンヒルデ」。これは北欧神話に登場する人物の名前で、戦死した兵士をバルハラへ連れて行き戦士化すると言われているワルキューレの1人とされています。

 何とも神々しい名前ですが、ポニョの母親が「海なる母」と言われる神であることを考えると、作中でのポニョがまだ幼く好奇心旺盛な時期であるだけで、実はふさわしい名前なのかもしれません。

 また、作品に深いメッセージ性を持たせる宮崎監督ならではの、人間のエゴと自然破壊に対する風刺と警鐘の意味が込められているのかもしれません。

●のちに判明した「L」の本名──DEATH NOTE

 名前をノートに書いた者は死ぬ──。そんな名前が重要なカギを握る『DEATH NOTE』において、主人公である夜神月と壮絶な頭脳戦の末、死神の目の契約を交わしたミサミサによって本名を知られ命を落としたLですが、彼の本名は作中で明かされませんでした。

 しかし、連載終了後に出版された『DEATHNOTE HOW TO READ 13』で、本名は「エル=ローライト(L Lawliet)」であることが分かりました。

 あれだけ用心深かったLが、実は本名の一部であった「L」と名乗っていたことや、奇しくもライバルであり自分の命を奪うことになった夜神月と、本名の一部が同じであったことにファンは衝撃を受けました。

 ちなみに、「エル=ローライト(L Lawliet)」という名前は、戸籍上の姓名かは不明であり、彼の出身地はイギリスであるものの、親など家族や出自についての情報は一切明かされませんでした。

 原作者の大場先生曰く、コミックス13巻で「日本人が1/4、イギリス人が1/4、ロシア人が1/4、フランス人かイタリア人が1/4というイメージ」と、その出自には多くの謎が残ったままとなっています。

詳しく読む⇒『DEATH NOTE』のL(エル)の「ホントの名前」は? アニメ・漫画キャラの意外な本名 花京院の本名は“ノリアキ”じゃない!?

〈文/アニギャラ☆REW編集部〉

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「ゲゲゲの鬼太郎 CHARACTER BOOK ねずみ男大全」(出版社:文藝春秋)』

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