アニメ・漫画作品の実写化が発表されると、さまざまな意見が飛び交いますが、実写映画の中には、役がキャラそのものと絶賛される作品も少なくありません。次の作品も、演じる芸能人が役にハマりすぎて好評を得た実写映画です。

◆実写化で「役にハマりすぎた」芸能人

 実写化した人気漫画やアニメ作品の中には、演じるキャラとマッチしすぎている芸能人もおり、「こっちのほうが本物でしょ!?」と言いたくなるようなことがしばしばあります。次の2人も実写化の際、役にハマりすぎてSNSなどで話題を呼んだ芸能人です。

●SNSで「#大沢たかお祭り」開催!?──大沢たかおさん

 2019年公開の映画『キングダム』で、六大将軍・王騎役を演じた大沢たかおさん。

 同作は興行収入50億円を突破したヒット作となりましたが、映画が終わっても人気が衰えることはなく、SNS上では大沢さん演じる王騎の画像を使った「大喜利」が話題となりました。

 その理由は、王騎の穏やかに微笑むシーンや戦闘シーンの汎用性が高いからで、ネットでは大喜利をもじって「王騎り」と呼ばれるほど。

 今年の5月には女性を中心に、王騎の画像を主婦や母親として日々奮闘する自分の姿と重ね合わせた王騎りが大人気となり、SNSでは「#大沢たかお祭り」のワードが飛び交いました。

 一例を挙げると、戦闘シーンで武器を掲げている王騎の画像には「子供が水筒を忘れて大声で呼び止める私」、険しい顔をしている王騎の画像には「子供向け番組を我が子よりも真剣に視聴する私」という文章が書かれており、数千から数万件もの「いいね」が付いている投稿もあります。

 この王騎りに関しては当初、『キングダム』の原作も映画も見ていないというネットユーザーも多くいましたが、SNSの投稿をきっかけに同作に興味を持ったという人もおり、新たなファンの獲得にもつながりました。

●その再現度が高すぎる!──橋本環奈さん

 橋本環奈さんは、アイドルから女優に転身後、「美しすぎる女性役」に何度も選ばれています。

 2019年公開の映画『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』で橋本さんは、四宮かぐやを演じ、そのクオリティーの高いさに多くの人が目を奪われました。

 また、2021年に公開された続編映画『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』でもやはり演技力とそのルックスを絶賛されています。

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◆完成度の高い2つの実写映画

 世界観の表現が難しいことから、実写化が発表されるたびに物議を醸す漫画作品。

 学園モノなどのファンタジー要素がそれほどないものや、登場人物のビジュアルがそれほど奇抜ではないものだと表現しやすい傾向にありますが、あまりにも原作とかけ離れていると炎上することも珍しくありません。

 ところが、ファンの想像をはるかに超えるクオリティーの作品もあり、空前のヒットとなる場合もあるようです。

●日本人が演じる「ローマ人」が大絶賛される──『テルマエ・ロマエ』

 ヤマザキマリ先生原作の『テルマエ・ロマエ』は古代ローマ時代の浴場と、現代の日本の風呂をテーマとした異色のコメディ作品で、タイトルはラテン語で「ローマの浴場」という意味です。

 実写化に当たっては登場人物の多くが古代ローマ人ということもあって難航することが予想されましたが、いわゆる「濃い顔」のキャストが多く選ばれ、ファンタジー作品としては異例のヒットとなりました。

 特に主人公・ルシウスを演じた阿部寛さんは彫りの深い顔立ちで知られており、役にピッタリだと話題に。

 ほかの出演者には北村一輝さん、市村正親さん、宍戸開さんなどが選ばれ、作中ではメインキャストのほとんどが日本人でありながら、本当に古代ローマ人なのではないかと思わせる迫力がありました。

 同作の映画は2012年公開の第一作目の興行収入が59億円超え、2014年公開の第二作目も44億円を超えるヒット作となり、現在もヒットした実写化作品として語り継がれています。

●中島美嘉は「ナナそのもの」と言われる──NANA

 2019年の時点で累計発行部数が5000万部を突破している矢沢あい先生原作の『NANA』は、2005年に映画化されるや興行収入40億円を叩き出しました。

 原作の人気もさることながら、同作はキャストに選ばれた役者が「漫画から出てきたみたいなビジュアル」とファンの間で話題になるほどハマり役ぞろいで、主役の一人である大崎ナナ役に選ばれた中島美嘉さんは「ナナそのもの」とまで評されています。

 また、中島美嘉さんが歌った主題歌の「GLAMOROUS SKY」(NANA starring MIKA NAKASHIMA名義)はシングルCDで初めてオリコンランキング1位を獲得しました。

詳しく読む⇒再現度がハンパない! 完成度の高い4つの実写映画 「阿部寛のローマ人役が濃すぎ!」「中島美嘉はキャラそのもの」

〈文/アニギャラ☆REW編集部〉

 

※サムネイル画像:Amazonより 『DVD「NANA 2 スタンダード・エディション」(販売元 ‏ : ‎ 東宝)』

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