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 毎年たくさんの新作アニメが放映される一方で、信じられないような理由で製作中止になってしまった「幻のアニメ」もあります。多くの関係者の努力も虚しく、日の目を見なかった作品たちと、その驚きの製作中止の理由とは……。

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◆あのCLAMP先生の作品も!? 人気ラノベ作家の問題発言でアニメ化が白紙に……

 CLAMP先生原作の『東京BABYLON』が、2020年11月に『東京BABYLON 2021』のタイトルで2021年より放送されることが発表されました。

 同作は呪いや怨霊から人々を守る陰陽師一族の若き当主・皇昴流が、東京で起きる怪奇現象や霊による事件を解決するというストーリー。1990年代初期の作品でありながら、人間が抱える心の闇や介護問題などにも深く切り込む意欲作として、ファンからも期待されていました。

 しかし、キャラクターの衣装が某アーティストの着用していたものに似ていると指摘され、「模倣盗用」だったことが発覚。

 デザインを担当したアニメ制作会社のGoHandsは、ほかにも多くの模倣盗用をしており「TOKYO BABYLON 2021 PROJECT」は2021年、公式Webサイトに「製作委員会内で協議を重ねました結果、現制作会社との信頼関係の欠如により制作続行は不可能と判断し、【東京BABYLON 2021】プロジェクトは制作中止とさせて頂きます」「その上で、改めてCLAMP先生、製作委員会にて協議の上、全く新たな制作体制で再出発させて頂くこととなりました」と掲載しました。

 また、ライトノベル作家・まいん先生原作の『二度目の人生を異世界で』は、小説投稿サイト『小説家になろう』発の人気作品として書籍化、2018年にはアニメ化も決定していました。

 しかし、まいん先生がデビュー前からTwitter(現X)でさまざまな著名人への問題発言や差別的発言を書き込んでいたことが注目され、キャスティングされた声優4人が降板を発表。そして、アニメ製作中止という事態を招きました。

 2018年6月公開の『日刊サイゾー』の「暴言連発で『二度目の人生を異世界で』アニメ化を吹き飛ばした原作者・まいん氏の意外な素顔」という記事では、まいん先生を知るメディア関係者に取材し「実際に会うと攻撃的ではなく、ちょっと自信のなさそうな人」「“バカ売れ”したことに戸惑っている様子もあって、人から注目される存在に慣れていなかったのでは」との声が掲載されました。

 騒動後、まいん先生はTwitterのアカウントを削除し、小説は打ち切りとなっています。

 

 ──作品の完成を心待ちにしているファンにとって、製作中止のニュースは非常に残念なものです。

 しかし、クリエイティブな世界だからこそ、著作権への配慮や発信者としての責任は、作品の質以上に重く問われるのかもしれません。

 こうした過去の教訓が、今後より健全な形で多くのアニメ作品が世に送り出される糧となることを願うばかりです。

〈文/士隠カンナ〉

《士隠カンナ》

1990年〜2000年代に放送されたアニメに中学・高校の頃にどっぷりとハマり、その後フリー編集・ライターに。主にアニメ・漫画のムック本のブックライターといて活動中。最近のマイブームはもっぱら『ちいかわ』。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「東京BABYLON [愛蔵版]」第1巻(出版社:角川書店)』

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