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 4月は入学の季節ですが、漫画やアニメの舞台となる学校には、強烈な歌詞の校歌が登場することがあります。パワーワード全開の歌詞とインパクト抜群のメロディが話題を呼び、YouTubeで「歌ってみた動画」を投稿する学生が現れるほどの作品も。その中には、メロディに「笑点」のテーマ曲を採用した校歌まであります。まともな感性の持ち主なら、入学しても絶対に口ずさみたくないぶっ飛んだ校歌の数々を振り返ってみましょう。

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◆「不良の巣窟」にふさわしいクロマティ高校校歌──『魁!!クロマティ高校』

 クロマティ高校の校歌は、エンディングで第19話と第23話の2回にわたって流れています。

 選りすぐりの不良たちが集う悪の巣窟らしく、「喧嘩上等」「背水の陣」といった物騒な歌詞が随所に盛り込まれており、学校側が積極的にヤンキー育成に取り組んでいるとしか受け取れない内容です。

 加えて、「一球入魂」「国産大砲」など、不良たちが好みそうな四字熟語が随所に登場するのも、この校歌の特徴の一つです。

 さらに、驚くほど学力の低い生徒たちが通う学校にもかかわらず、「荒武者」や立派な男子を意味する「益荒男」といった難解な漢字が平然と使われています。

 そのうえ、「世界に名だたる」「世界にはばたく」など、やたらとグローバルな意識を前面に押し出した内容になっています。

 歌詞を好意的に解釈すれば、たくましく立派な男になって世界へ飛び出そうという前向きなメッセージとも取れますが、「喧嘩上等」の一節が入っている時点でその印象は一瞬で崩れます。

 ワルのメジャーリーグとまで称されるクロマティ高校の実情を踏まえると、日本の悪評を世界中に広めにいく未来しか想像できません。せめて更生してスポーツ選手や格闘家として世界の舞台で活躍してほしいものです。

◆「笑点のテーマ曲」に乗せたカオスな歌詞・開盟学園高校校歌──『SKET DANCE』

 開盟学園高校の校歌は、コミックス17巻の第151話に登場します。創立20周年を記念して、スケット団のメンバーが新しい歌詞を作ることになりました。

 メロディに笑点のテーマ曲が使われているため、アニメでは出番がなかったものの、カオスな歌詞が注目を集め、YouTubeに「歌ってみた動画」が投稿されたり、高校のクワイア部が実際に披露したりするほどの人気を誇っています。

 前半の歌詞は、プライドが非常に高い河童の福永がホスピタルという病院に骨折で入院したという、意味不明な内容。後半には、ベホマやヒャダルコといった『ドラゴンクエスト』の呪文が飛び出し、締めくくりが「あっあ~~~...照子♪」という、わけの分からなさではほかの追随を許しません。

 それでも、笑点の軽快なテンポに乗せて歌うと、なぜか自然と楽しくなってしまうのがこの校歌の不思議なところ。特に最後の「照子」で爆笑したという人が続出しました。

 あまりにも荒唐無稽な歌詞とメロディのため、もし自分の入学した学校の校歌だったら決して歌いたくないと感じる人が大半でしょう。ただ、関係のない他校の校歌としてなら、思わず歌ってみたくなる不思議な吸引力を持っています。

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◆「超能力育成学校」を思わせる歌詞・PK学園校歌──『斉木楠雄のΨ難』

 PK学園の校歌は、アニメ2期の第3×(かい)で挿入歌として使われています。なぜか校歌の歌詞の中で、斉木楠雄が超能力を駆使して地球を救っていることがほのめかされており、その内容のひどさが話題になりました。

 まず、強烈な印象を残すワードとして登場するのが「左脇腹」です。PK学園が左脇腹町に位置するため、校歌に地名が盛り込まれること自体はおかしくありません。

 ただ、地元の町名が「左脇腹」であれば、校歌の歌詞にわざわざ使おうとは思わないのが普通でしょう。一方で、燃堂や海藤、灰呂たちが涙を浮かべながら歌う姿を見ると、この地域の人々はPK学園や左脇腹町に対して深い愛着と誇りを持っているのかもしれません。

 後半の歌詞を要約すると、未知の力で困難を乗り越え、永遠の青春を謳歌しているという内容になります。これは、斉木楠雄が日本を壊滅させかねない大噴火を超能力で抑え込んでおり、失敗した際には同じ学年をループさせ続けていることを示唆しています。

 PK学園で斉木楠雄が超能力者であることを知っているのは、霊能力者の鳥束零太、予知能力を持つ相卜命、驚異的な推理力を誇る明智透真の3人だけのハズ。そうなると、この校歌を作詞したヨースケ☆とは、いったい何者なのかという疑問が浮かび上がります。

 また、歌詞に登場する「学ラン」は男子学生の制服であるため、男女平等が叫ばれる現代においてはやや問題があると感じます。もしかすると2番の歌詞には「セーラー服」が登場する可能性もあるかもしれません。

 一見すると学園や地元、制服を称えているように読める歌詞ですが、この内容で感情を込めながら涙して歌える燃堂たちの精神状態が、少し心配になります。

 将来ある高校生なのですから、せめて未知の力ではなく、努力と友情で困難を乗り越えてほしいと思います。

 

 ──学校が舞台のギャグマンガには、ユニークな校歌が登場しやすい傾向があります。原作者にとっても校歌は、普段とは一味違ったギャグを生み出せる格好の題材なのでしょう。

 主人公が所属する部活のメンバーが歌詞を考えるというのも、ギャグマンガではよく見られる展開です。こうしたぶっ飛んだ校歌が許される校風だからこそ、鋭いボケとツッコミを繰り出すユーモアあふれる生徒が育っていくのかもしれません。

〈文/士隠カンナ〉

《士隠カンナ》

1990年〜2000年代に放送されたアニメに中学・高校の頃にどっぷりとハマり、その後フリー編集・ライターに。主にアニメ・漫画のムック本のブックライターといて活動中。最近のマイブームはもっぱら『ちいかわ』。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『DVD「魁!!クロマティ高校 コンプリートシリーズ/ CROMARTIE HIGH SCHOOL COMPLETE TV SERIES」』

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