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※この記事には複数の作品のネタバレが含まれます。ご注意ください。

 「これはもう助からないのでは……」と思わせる一言や行動は、少年漫画の名場面を強く印象づけることがあります。『週刊少年ジャンプ』作品にも、登場した瞬間に読者の記憶へ残った“死亡フラグ”がありました。泣ける別れになったキャラもいれば、公式やファンに愛されるネタになったキャラもいます。

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◆「オレにやらせてくれ」 ヤムチャの最期は公式にも愛されるネタに

 『ドラゴンボール』のヤムチャも、死亡フラグを語るうえで外せないキャラクターです。サイヤ人編でサイバイマンと戦う際、彼はクリリンに「ここは自分にやらせてほしい」という趣旨の言葉を口にします。

 その直後、ヤムチャはサイバイマンを圧倒します。ここまでは、フラグを見事に回避したようにも見えました。しかし油断したところにサイバイマンが抱きついて自爆。ヤムチャは巻き込まれ、あまりにも印象的な姿で倒れてしまいます。

 この場面は後年、「ヤムチャしやがって」というネットミームとして広く知られるようになりました。倒れた姿はフィギュア化され、アニメ『ドラゴンボール超』でもセルフパロディとして登場しています。

 本来は悲劇的な敗北ですが、作品内外で何度も語られ、公式にも拾われたことで、ヤムチャの死亡フラグは“愛されるネタ”として独自の地位を得ました。ジャンプ作品の中でも、ここまで長く語り継がれる死亡フラグは珍しいかもしれません。

◆「故郷に帰ったら学校へ」 ナランチャの一言が重すぎた理由

 TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(第5部)で、ナランチャ・ギルガが見せた死亡フラグは、あまりにも唐突でした。最終決戦のさなか、彼は「故郷に帰ったら学校へ行く」という趣旨の言葉を口にします。

 それまで仲間たちと過酷な旅を続けてきたナランチャが、未来への希望を語った瞬間でした。しかし、物語を見慣れた読者や視聴者ほど、この言葉に不穏な気配を感じたはずです。

 その後、ナランチャはラスボスであるディアボロの攻撃を受け、鉄格子に貫かれる形で命を落とします。漫画版では比較的あっけなく描かれる場面ですが、アニメ版ではフーゴに関する描写なども加わり、より感情を揺さぶる演出になっていました。

 アニメ放送直後には、X(旧Twitter)で「ナランチャ」がトレンド1位になるほど大きな反響を呼びました。分かりやすい死亡フラグでありながら、ここまで深く刺さるのは、ナランチャというキャラクターが愛嬌と切なさをあわせ持っていたからでしょう。

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◆登場40秒弱で伝説に サイコロステーキ先輩の完成された死亡フラグ

 『鬼滅の刃』に登場する、通称「サイコロステーキ先輩」も、死亡フラグの分かりやすさでは屈指の存在です。彼は鬼の姿を見て、相手を甘く見るような発言をしながら斬りかかります。

 その時点で、多くの読者は「これは危ない」と感じたはずです。案の定、彼は直後に賽の目のように斬られ、あだ名の由来となる強烈な退場を迎えます。

 しかも、アニメでの登場時間はわずか40秒弱。本名すら明かされないキャラクターでありながら、登場時にはXでトレンド1位となり、2020年の「ネット流行語100」では13位にランクインしました。

 短い登場時間、分かりやすいセリフ、そして予想通りすぎる退場。この三拍子がそろったことで、サイコロステーキ先輩はたんなるモブではなく、ファンの記憶に残る“死亡フラグの完成形”になったといえるでしょう。

 

 ──死亡フラグは、ただキャラクターの退場を予感させるだけの演出ではありません。ナランチャのように物語の切なさを強めることもあれば、ヤムチャやサイコロステーキ先輩のように、何年たっても語られるネタとして愛されることもあります。

 「あ、このキャラは危ない」と分かってしまうからこそ、読者や視聴者の記憶に残る。ジャンプ作品の死亡フラグは、悲しみ、笑い、ツッコミまで含めて、キャラクターを強烈に印象づける大事な装置だったのかもしれません。

〈文/秋山緑〉

《秋山緑》

アニメ・漫画・ゲームを中心に、エンタメ領域の記事制作に携わるライター。話題作から長年愛される名作まで幅広く扱い、作品の魅力やキャラクターの関係性、印象的なシーンを読者目線でわかりやすく伝える記事制作を得意とする。アニギャラ☆REWでは、アニメ・漫画作品のコラムや解説記事を担当している。

 

※サムネイル画像:プレミアムバンダイ公式Webサイトより 『「【抽選販売】HG ヤムチャ」 (C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション』

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