『ちびまる子ちゃん』に登場する永沢君。中学生時代の彼を主役にしたスピンオフ作品『永沢君』が、1993年から1995年まで小学館の『ビッグコミックスピリッツ』と『ビッグコミックスピリッツ21』で連載されていました。そこでは、下の名前が明かされるほか、中学時代に彼に恋した美少女の姿が描かれています。
◆意外すぎる! 「学年一の美少女」が陰キャな彼に恋?
『ちびまる子ちゃん』の永沢君は、かなりの毒舌家で嫌味な性格が特徴のキャラクターです。このスピンオフ作品は、永沢君の中学3年生時代が描かれています。
永沢君の本名は「永沢君男(ながさわきみお)」。本編では「永沢君」としか呼ばれないため、下の名前があること自体が新鮮です。名前の由来は、父親が直感的に「永沢君、男!」と発言したのが発端だとか。思いつきで名付けられたとは、なんともコミカルな命名エピソードです。
さらに注目すべきは、中学生時代の永沢君に恋をしていた「学年一の美少女」の存在です。その美少女の名は、TVアニメ『ちびまる子ちゃん』にも登場するあの城ヶ崎姫子。成績優秀で何でもこなせる、学校のマドンナ的存在でした。
城ヶ崎さんは永沢君の暗さや不器用さに惹かれていましたが、当の永沢君からは相手にされていませんでした。タマネギ頭の永沢君が学年一の美少女に恋されていたとは、意外すぎる展開です。
城ヶ崎さんはスピンオフ版で初登場したキャラクターですが、のちに『ちびまる子ちゃん』のTVアニメに逆輸入され、まる子たちのクラスメイトとして登場するようになりました。
永沢君のクラスメイトとして登場する「野口笑子」も、同作から『ちびまる子ちゃん』のTVアニメに逆輸入されたキャラクターです。野口さんは根っからの暗い性格ながら、かなりのお笑い好き。永沢君と共通のお笑い好きという点から、永沢君にとって気になる存在になりました。
同作では、永沢君が作家を目指す姿も描かれており、彼がキワドいペンネームでラジオのギャグ投稿コーナーにハガキを出していたというエピソードもあります。
また、2013年にTBSテレビで実写ドラマ化され、永沢君役を劇団ひとりさんが演じました。月曜から木曜の深夜に全101回放送され、ファンの間で話題となりました。
──タマネギ頭で毒舌家の永沢君に、こんな青春時代があったとは意外です。学年一の美少女に恋されていたという設定も、本編からは想像できません。さくらももこ先生が描いた、もう一つの『ちびまる子ちゃん』の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
〈文/コージ〉
※サムネイル画像:Amazonより 『「永沢君 (愛蔵版コミックス)」(出版社:集英社 )』


