『千と千尋の神隠し』(以下、『千と千尋』)が1月2日に『金曜ロードショー』で放送されましたが、実は「カオナシにはモデルがいた」といいます。真相はどのようなものなのでしょうか?
◆宮崎駿監督の一声で噂が広まり……
視聴者に絶大なインパクトを与えたカオナシ。同作で長時間出演するにもかかわらずセリフはあまりなく、小さな声で「あ……」や「え……」と発言するのみでした。
そんなカオナシは2001年8月出版の『ロマンアルバム 千と千尋の神隠し』(出版社:徳間書店)で、製作時は重要なキャラクターになる予定はなく、「ハクと千尋が油屋に向かう際、橋の上にただ立っている存在」で終わる予定だったことが明かされています。
また、カオナシのモデルはスタジオジブリの映画『思い出のマーニー』の監督・脚本を務めた米林宏昌さんだとされていましたが、2014年9月に行われた「ジブリの立体建造物展」の動員10万人突破記念セレモニーでのインタビューで本人が否定しています。
イベントのMCから「まろさん(米林監督のニックネーム)はカオナシのモデルって聞いたんですけど本当ですか?」と問われた米林監督は、「それ、方々で言われるんです」「実際はモデルというより僕が描いていたカオナシを見て、宮崎(宮崎駿監督)さんが『まろにそっくりじゃないか』とおっしゃって、そういうふうに言われるようになった」と語り、真相が明かされたのでした。
──あれだけ劇中で暴れ回ったカオナシですが、実は、ほんの脇役で出番が終わるはずだったというのは驚きです。また、米林監督本人は否定していますが、宮崎駿監督は彼の描いたカオナシを見て何かインスピレーションを受け、今のカオナシが誕生したのかもしれません。
〈文/相模玲司〉
《相模玲司》
大学卒業後、編集プロダクションに入社。メンズファッショ誌の編集に従事したのち、フリーランスの編集・ライターとして独立。アニメ・漫画関連のムック本の制作や、週刊誌のWeb版の取材記事の作成に携わる。
※サムネイル画像:スタジオジブリ公式Webサイトより 『「千と千尋の神隠し」場面写真 (C) 2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM』



