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 今年2026年にTVアニメ放送30周年を迎えた『名探偵コナン』。そんな『名探偵コナン』ですが、作品タイトルが決まるまで紆余曲折があり、しかも連載がはじまる前に「とあるハプニング」が起きたといいます。

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◆青山先生が断固として押し通した『コナン』のタイトル

 主人公・江戸川コナンの名前は、コミックス第2話で描かれた通り推理小説家である江戸川乱歩とコナン・ドイルからとっさに取って付けたのが由来です。それゆえに現在のタイトルにつながるのですが、実は連載前は違うタイトルで企画が進んでいたといいます。

 そのタイトル案が明かされたのは、2017年5月に発売された『週刊少年サンデー』24号の巻末に掲載された横山裕二先生の『サンデー非科学研究所』。それによると、青山剛昌先生は当時の編集長から「ドイルの方がいいんじゃない」と言われたそうです。

 つまり、編集長の意見が採用されていた場合『名探偵ドイル』となっていたとか……。ドイルを押した理由として、当時コナンといえば宮崎駿監督の『未来少年コナン』が既に有名でイメージが引っ張られてしまうことを危惧したからだといいます。

 しかし、青山先生は語感の良さやかわいさから強引に「コナン」で進めてもらったそうです。そんな紆余曲折を経てタイトルが決まった『名探偵コナン』……。なんと連載前の予告では編集長が『探偵少年コナン』とタイトルを間違えて掲載するハプニングもあったといいます。青山先生は最後に「引っ張られてるのはどっちだよー」という笑い話も明かしていました。

 

 ──もしも、小さくなった新一が、江戸川乱歩ではなく松本清張などの本を目撃していたら……。「ボクの名前は、松本ドイルだ!!!」と、まるで芸人みたいな名前を蘭に名乗っていた可能性もあります。

 タラレバの話ですが、もし『名探偵ドイル』になっていたら連載がこんなに長続きしなかったかもしれません。そう考えると、ネーミングセンスというものは極めて重要だといえるでしょう。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「名探偵コナン」第7巻(出版社:小学館)』

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