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 『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間』が『金曜ロードショー』で123日に放送されましたが、『名探偵コナン』の毛利小五郎と妻の妃英理は別居をしています。その別居の理由としてあげられるのが、小五郎のだらしなさですが、実は感動のエピソードが隠されていたのです。

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◆命がけで妻を助けたその日の夜に

 結婚から7年後に別居して以降、小五郎と妃英理夫妻は顔を合わせるとケンカばかり。しかし、実際は素直になれないだけでお互いを想い合っていることが、数々のエピソードで描かれています。

 19984月公開の劇場版第2作目『名探偵コナン 14番目の標的  ターゲット )』では、二人が別居に至った真相について英理が言及しているほか、二人の過去も描かれました。

 過去の事件で、取り調べから逃げようとした男が英理を人質にとり、小五郎が拳銃を発砲。英理は無事だったものの、弾丸が足をかすめ、目撃した幼い蘭はショックを受けます。

 この小五郎の行動は「人質に構わず発砲した」とみなされて問題となり、間もなく小五郎は勤めていた警察を退職。

 蘭にとってはこの事件が原因で両親は別居したと考え、小五郎に不信感を抱きます。

 最後にすべての誤解が解けて小五郎の英理に対する想いが明らかとなり、ラストシーンで英理は別居の決定打となったできごとを蘭に話しました。

「あの人、私の料理をまずいと言って食べなかったのよ!」と怒る英理。このまさかの理由に、蘭は絶句。

 発砲事件の夜、英理は脚の痛みに耐え、感謝を込めて無理して夕食を作ったものの、それを食べた小五郎は「こんなもの作るくらいなら、さっさと寝てろ!!」と激怒したことが別居の直接原因だったことが明かされました。

 今でも不服そうな顔をする英理を見て、蘭は心の中で「そういえば、お母さんの料理って……」と呟き、隣にいたコナンも「超まずかったっけ」と、英理の料理の腕前を思い出すのでした。

 

 ──一見すると些細な夫婦喧嘩のように見えますが、その裏には照れ隠しでしか愛情を表現できない小五郎なりの不器用な優しさが隠されていました。今では顔を合わせるたびに口論ばかりの二人ですが、心の中では今もなお互いを深く想い合っていることが伝わってきます。

 そんな「似たもの夫婦」な二人が、いつかまた同じ食卓を囲める日が来るのか、これからの展開も温かく見守っていきたいものです。

〈文/士隠カンナ〉

《士隠カンナ》

1990年〜2000年代に放送されたアニメに中学・高校の頃にどっぷりとハマり、その後フリー編集・ライターに。主にアニメ・漫画のムック本のブックライターといて活動中。最近のマイブームはもっぱら『ちいかわ』。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「名探偵コナンセレクション(毛利小五郎編)」(出版社:小学館)』

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