『ドラゴンボール』の中でもベジータとブルマの夫婦は、意外性No.1といっても過言ではないでしょう。原作ではベジータとブルマの馴れ初めは描かれることはありませんでしたが、実は鳥山明先生の頭の中では、彼らの恋模様が完成していたといいます。
◆「ベジータとブルマの恋愛劇」は頭の中でできあがっていた
ブルマといえば『ドラゴンボール』のお色気分野を一手に担い、成長した悟空と結ばれるかと思いきやヤムチャと交際したのち破局するなど、奔放な恋愛遍歴の持ち主です。そんなブルマと、かつて敵として地球に襲来したベジータが結ばれたと知った当時の読者は度肝を抜かれました。
そんなベジータとブルマの馴れ初めについて、原作では描かれることはありませんでしたが、『DRAGON BALL大全集』 第7巻で鳥山先生は「ブルマとベジータの恋愛劇も頭の中にはできあがっているが“恥ずかしい”という理由で描かなかった」と語っています。
また、悟空や悟飯の声優・野沢雅子さんは「ベジータに遠慮なく物事を言える人物は我が儘で言いたいことをはっきりと言う性格のブルマだけだったため二人を結婚させた」と、過去に鳥山先生が語っていたことを2013年に日之出出版が行ったインタビューで明かしています。
アニメでは人造人間来襲前、重力室で過酷な修行を続けていたベジータが大ケガを負った際、ブルマの手厚い看護を受けるオリジナルストーリーが挟まれましたが、鳥山先生が永眠され、まさに真実は迷宮入りとなってしまいました。
──ベジータとブルマの意外な結婚は、原作で描かれなかったものの、鳥山先生の頭の中では「恋愛劇」として完成していました。アニメで補完された描写はあるものの、鳥山先生が描くはずだった真実の物語は、ファンの想像に委ねられることとなりました。
〈文/相模玲司〉
《相模玲司》
大学卒業後、編集プロダクションに入社。メンズファッショ誌の編集に従事したのち、フリーランスの編集・ライターとして独立。アニメ・漫画関連のムック本の制作や、週刊誌のWeb版でアイドルの取材記事やサブカルチャー記事の作成に携わる。
※サムネイル画像:Amazonより 『「DRAGON BALL 完全版」第16巻(出版社:集英社)』



