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 『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」は、発表から30年経つ今も歌い継がれていますが、その作詞を手がけた及川眠子さんは、この曲をはじめとした一連のヒットで6億円以上もの印税を得たといいます。数字だけ聞くと華やかですが、語られるエピソードはどれも規格外でした。

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◆6億円以上の印税とトルコ人の元夫へ「約3億円」の支出という波乱

 及川さんの印税収入は累計6億円以上。四半世紀にわたり年収が3,000万円を下回ったことがないと、20197月に配信された『女性自身』のWeb版の「『エヴァ』主題歌で億万長者に…作詞家女性の失敗と反省」という記事で明かしており、その成功ぶりはまさに桁違いです。一方で、同記事で、投資へのチャレンジが裏目に出て、預金が32000円まで減った時期もあったとも語っています。

 特に話題になったのが、旅先で出会った18歳年下のトルコ人男性との結婚生活。洞窟ホテルの開業に注いだ資金は約3億円。さらに離婚時には7,000万円の借金まで背負うことになり、人生のアップダウンを絵に描いたような展開でした。

 それでも本人は後悔を語りません。20241120日にX(旧Twitter)へ投稿した言葉が象徴的です。「自分を被害者だと思ったことは一度もない。なんでみんな私に「可哀想」を押しつけるんかねぇ笑。」。世間では「ロマンス詐欺」と見られがちですが、彼女はあくまで「自分の選択」として受け止めている──。そこからは、彼女の芯の強さが感じられます。

 さらに驚くのは、「残酷な天使のテーゼ」作詞から今日に至るまで、本人は『エヴァンゲリオン』本編を一度も観ていないという事実。「残酷な天使のテーゼ」が発売から30年を迎えた、20251025日のXでも「相変わらずエヴァ観てない。ごめん。」と明かしています。

 企画書を斜め読みして2時間ほどで詞を書いたと前述の記事でも語っており、作品との向き合い方もかなり個性的です。

 

 ──ヒット曲で人生が大きく動き、思い切った選択も失敗もすべて糧にしてきた及川眠子さん。成功も波乱も、丸ごと「経験」として楽しむようなその姿勢こそ、長く愛される作品が生まれる背景なのかもしれません。

〈文/コージ〉

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「残酷な天使のテーゼ/FLY ME TO THE MOON」CDジャケット』

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