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※この記事にはTVアニメ・原作漫画『葬送のフリーレン』のネタバレが含まれます。ご注意ください。

※本記事はTVアニメ・原作漫画『葬送のフリーレン』に関するライター個人の考察・見解に基づくものであり、公式の設定や見解とは異なる場合があります。

 「女神様」は、かつて神話の時代に天地を創造し、聖典や石碑を残した一方で、人類史の中では一度も姿を現していないとされています。そんな彼女の正体は、実はフリーレンも会ったことがある人物の可能性が考えられるのです。

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◆「女神様」の正体はエルフ?

 「女神様」の正体を考察するうえで、ヒントとなるのが作中で描かれた「女神様」の姿です。原作第24話で描かれた女神様を見ると、耳が尖った女性の姿をしており、その容姿はエルフの特徴と酷似しています。

 また「女神様」には天使のような羽が生えていますが、これは生来のものでなく、ゲナウのように特殊な「魔法」によって作られた可能性も否めません。何より、「女神様」は「神話の時代」から生きている存在だと信じられています。

 作中でそんな長期間の寿命を持つ存在は、エルフのみとなります。実際、ゼーリエは「神話の時代の魔法使い」と呼ばれ、その強さも「全知全能の女神に最も近い」といわれています。

 つまり、「女神様」の正体はフリーレンと同じエルフである可能性が高いと考えられるのです。

◆登場キャラたちの名前に隠された共通点と役割

 「女神様」の正体を考える上で、着目したいのが「名前」です。実は、『葬送のフリーレン』に登場するキャラクターたちの人名や地名には共通点があります。それが、ほとんどの場合でドイツ語の名詞や動詞、形容詞が元となっている点です。いくつか、例を挙げてみましょう。

・フリーレン“frieren”は、「凍る」

・ヒンメル“Himmel”は、「空・天国」

・フェルン“fern”は、「遠い、遠く」

・シュタルク“stark”は、「強い」

・アウラ“Aura”は、「オーラ」

 ここで注目したいのは、名前の元ネタとなった言葉の意味からも、それぞれのキャラクターたちを連想できることです。フリーレンは、その容姿や性格から冷たく「凍った」イメージができるでしょう。ヒンメルは「空」を連想する髪色や性格、さらに第1話で天寿を全うし「天国」に召された人物です。

 シュタルクは戦士としての「強さ」、臆病な性格でも「強く」あろうとするイメージと合致します。また、フェルンは魔力探知範囲外からの超長距離魔法を得意とし、誰よりも「遠く」から魔法射撃ができる人物です。アウラも魔力の「オーラ」の多寡で発動できる彼女の能力「服従させる魔法(アゼリューゼ)」を連想できるでしょう。

 つまり『葬送のフリーレン』では、作者が意図してキャラクターたちに名前を与えている可能性が考えられるのです。余談ですが、ドイツ語で「女神」は“Göttin(ゲッティン)”となるそうで、現在までにそのような名前のキャラクターは登場していません。

◆生物の進化を見届けた可能性があるエルフ

 ここまでのことから、「女神様」はエルフであり、「神話の時代」から生きており、「名前」にヒントが隠されているハズ。以上のことを踏まえて結論からいうと、「女神様」の正体は「ミリアルデ」だと考えられます。

 ミリアルデといえば、先日TVアニメ第33話にも登場したので記憶に新しい人も多いでしょう。そんなミリアルデ“Milliarde”の意味は「10億」……。この10億が何を意味するのかというと、彼女の「年齢」が最も可能性が高いと推察します。

 1000年前、ミリアルデは同じ集落に暮らしていたフリーレンに対し身の上話をする際、「私の話。遠い昔の。」と言っていました。実は、エルフがいう「遠い昔」という表現にかなり違和感があります。

 なぜならフリーレンたちエルフは、ことあるごとに「たかだか100年」や「100年程度」と言っているからです。ゼーリエに至っては「1000年」ですらもほったらかして問題のない時間だと認識しています。実はそんなゼーリエも、一度だけ「大昔」と表現した時代があります。それが「神話の時代」です。

 つまり、エルフたちの時間感覚を持ってしても「はるか昔」と考えるのは「神話の時代」にまで遡るのではないでしょうか。そうなると、ミリアルデが言った「遠い昔」もまた「神話の時代」のことを指しているという仮説が成り立つのです。

 ちなみに、地球において10億年前といえば、単細胞生物が生まれ、植物は緑藻類などしかなかった頃だと言われています。原生代に分類される10億年前は、別名で“Boring Billion”「退屈な10億年」と呼ばれるそうです。

 ミリアルデが生きているのは退屈を紛らわす「暇つぶし」だと語っていました。奇しくも、「10億」の意味が重なってくるのです。

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◆女神様とミリアルデの共通点と矛盾点

 「女神様」とミリアルデには、「石碑に碑文を残す」という共通点があります。ミリアルデは「暇つぶし」に石碑を後世に残し、「女神様」も理由は不明ですが世界各地に石碑を残しています。

 さらに、ミリアルデは石碑に結界魔法を張っており、「女神様の石碑」にも解読必須の魔法が掛けられている共通点があります。しかも、ミリアルデの石碑にかけられた結界魔法はフリーレンですら苦戦するものでした。

 参考までにフリーレンがミリアルデの結界を解読し解除したのに要した時間は3ヵ月……。単純比較できませんが、フリーレンが第一次試験でゼーリエの結界を解除するのに要した時間は1日、七崩賢「不死なるベーゼ」の結界は2ヵ月です。このことからも、ミリアルデがかなりの実力を秘めた魔法使いであっても不思議ではないでしょう。

 しかし、ミリアルデが女神様だとすると矛盾点も出てきます。それが、フリーレンがミリアルデよりも強いと自認していたこと。フリーレンたちの集落が「玉座のバザルト」によって全滅した際、フリーレンは「私が一番強かった」と語っています。

 仮にミリアルデが女神様だとしたら、バザルト相手に勝てなかったことになり少し拍子抜けするかもしれません。ただし、これに関してはミリアルデがその場にいた描写も、明確に命を落とした描写もありません。もしかしたらフランメに出会った後のフリーレンのように、実力を隠していた可能性も十分に考えられます。

 またミリアルデが女神様だった場合、世界各地に残された石碑が無意味なものとなってしまいます。ミリアルデが石碑を残す理由は前述した通り「暇つぶし」です。そうなると、ハイターやクラフトが頑張って生き抜いた末、最後に「女神様」に褒めてもらうという希望が叶わないことになるでしょう。

 ただし、ミリアルデの「暇つぶし」の根底にあるのは、遠い昔に人生を懸けて探した物が「なんの価値もないゴミだった」という経験に起因していることが示唆されています。彼女が何を探し求め、何に「価値がない」と判断したのか……。今後、ミリアルデと女神様を繋ぐものがあるとしたら、その部分が重大な伏線となってくるのかもしれません。

 

 ──ミリアルデが10億年以上生きていたとしたら、間違いなく作中でも最長齢の1人のハズ。神話の時代を生きていた可能性も十分に考えられるでしょう。そうなるとミリアルデは単なるモブキャラではなく、今後の重要人物として再登場するのかもしれません。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:TVアニメ『葬送のフリーレン』公式サイトより 『「葬送のフリーレン」第28話 場面写真 (C) 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会』

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