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 「ガンダム」とはいったいなんなのか──。実ははっきりと定義をするのが難しい問題です。『機動戦士ガンダム』シリーズにはさまざまなモビルスーツ(以下、MS)と呼ばれる機体が登場しますが、リック・ディアスや百式も実はガンダムとして開発されたMSだったのです。

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◆ガンダムである決まりは実はない? ガンダムはなぜガンダムなのか

 ガンダムなのか、ガンダムじゃないのか。なぜこの問いが難しいのかと言えば、はっきりとした定義がないからです。

 『機動戦士ガンダム』シリーズ自体が複数のシリーズがあるので、そのシリーズごとにも“ガンダムかどうか”の決まりも違うので、実はシリーズ全体を通して見ると、何をもってガンダムとするかは、実は決まっていません。

 一番オーソドックスな答えとしては、最初期のアニメシリーズ『機動戦士ガンダム』でアムロ・レイが搭乗したことで広く知られている白い機体のガンダムが「RX-78-2」という型式番号が振られているので、この番号に準ずる型式を持つ後継機などを総称してガンダムとされます。

 「名前にガンダムと付いていればガンダム」というのが一見分かりやすい答えのようですが、実はガンダムと呼ばれていないにも関わらず、ガンダムとされる機体も存在します。

 たとえば、『機動戦士Zガンダム』に登場するリック・ディアスは、開発時代に「γ(ガンマ)ガンダム」として開発されていたという設定があり、広義のガンダムといえるMSです。

 そんなリックディアスの後継機である百式も、原型機とされる機体は「デルタガンダム」として開発されていたという設定もあり、ガンダムとは呼ばれていないものの、実はガンダムに準ずるMSといえます。

 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』シリーズに登場する「ペーネロペー」もガンダムという名前が付いていませんが、実はガンダムといえる存在。

 オデュッセウスガンダムというMSが存在し、そのオデュッセウスガンダムがフライト用のユニットを装着した状態を「ペーネロペー」と呼ぶので、その正体はガンダムだといえます。とはいえ、この設定は原作小説には存在しなかったのちに生まれた設定なので、「後からガンダムになった」という特殊な例です。

 シリーズによる違いでいえば、たとえば『機動戦士ガンダムSEED』シリーズではMSの起動画面に表示される文言の頭文字が“G.U.N.D.A.M”であることから、ガンダムという呼称が生まれます。

 しかし本編ではあまりガンダムという通称が使われていないなど世界観によっても「ガンダム」という認識自体が変わってきます。

 

 ──実はガンダムとかなり近い設定のまったく名前の違う機体もあれば、そもそも世界観がガンダムという認知を強くしていないという例もあるなど、「ガンダムとは何か」という問いはそのままシリーズの奥深さにつながっていきます。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。X(旧Twitter)⇒@nejimakikoibumi

 

※サムネイル画像:バンダイ ボビーサイトより 『「MG 1/100 リックディアス(クワトロ機)」 (C)創通エイジェンシー・サンライズ』

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