『機動戦士ガンダムZZ』(以下、『ガンダムZZ』)にて、序盤のライバル役を担ったマシュマー・セロ。中盤頃に物語から離脱しますが、その原因は声優の演技にあったという説もあります。
◆シャアになれる素材だった? マシュマー退場の裏に隠された真実
マシュマー・セロはハマーン率いる、ネオ・ジオンの騎士として登場しました。騎士道精神を重んじる硬派な一面を持つ一方、どこか抜けたコメディな性質を持ち合わせています。そんなギャップのあるキャラクター性から、人気を博しているキャラクターです。
しかし、視聴者から好かれる一方、作中におけるマシュマーの評価は徐々に下がっていきます。そして、第12話では度重なる失敗の責任を問われる形で、物語から退場しました。
そんなマシュマーの退場劇ですが、実はマシュマーの声優を務めた、堀内賢雄氏の演技が関係しているともいわれています。
ことの発端となったのは、YouTubeチャンネル『Say U Play』が公開した、『堀内賢雄×速水奨】声優人生を振り返る!アニメ業界の裏話も! #8 -Say U Play 公式声優チャンネル-』という動画での一幕です。
堀内氏は、マシュマーについてたずねられた際、かつて富野由悠季監督から「マシュマーはお前の演技次第でシャアになる役だ」と教えられていたと語っています。同時に、「お前の演技次第で途中でいなくなる」とも言われていたようです。
そして、物語の中盤ごろ、マシュマーはキャラ・スーンに、アーガマのライバルポジションを明け渡す形で退場。そのため、堀内氏としては、自身の演技がマシュマー退場の要因の一つと感じているようです。
ただ、『ガンダムZZ』は中盤以降、序盤のコメディー路線が嘘のように、シリアスな展開が続きます。そのため、マシュマーが退場した理由は演技よりも、キャラクターが作風にそぐわないと判断されたのが大きいのではないでしょうか?
実際、第37話で再登場した際は、以前のような高潔さと善性は失われ、冷酷なキャラへと変貌しています。それは、マシュマーの退場に、作品の路線変更が影響している証拠とも解釈できるでしょう。
──『ガンダムZZ』を象徴する人気キャラクターであるマシュマー。コメディからシリアスへ変貌を遂げた彼の足跡は、作品の激動を物語っています。退場理由は路線変更か、演技か? どちらにせよマシュマーが今なお、愛されるキャラクターである事実は揺るがないでしょう。
〈文/北野ダイキ〉
※サムネイル画像:Amazonより 『DVD「機動戦士ガンダムZZ」第2巻(販売元:バンダイビジュアル)』


