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 『機動戦士ガンダム』の主役機であり、『ガンダム』シリーズの象徴たるRX-78-2 ガンダム。現在まで日本を代表するロボットとして愛され、大阪万博でもモニュメントとして、会場を彩りました。そんなガンダムですが、当初は全身白色の機体としてデザインされていたのです。

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◆ガンダムは白一色の予定だった? トリコロール採用の裏にある妥協と執念

 45年以上経った今なお、シリーズの顔であるRX-78-2ガンダム。その派手なトリコロールカラーは、一目でガンダムと分かる、非常に特徴的なカラーリングとなっています。しかし、当初は白色一色で塗装された機体としてデザインされる予定だったといいます。

 2015年7月25日に『アニメ!アニメ!』で配信された「大河原邦男氏インタビュー いま振り返る「機動戦士ガンダム」の仕事」というインタビュー記事において、大河原邦男氏は、富野由悠季監督は当初RX-78-2を全身白色にする予定だったと語っています。

 しかし、玩具化する際に全身白色だと、どうしてもカラフルな玩具に負けてしまうという印象があったようです。特に、当時は、敵役や脇役のロボットを売るつもりがなかったため、現代以上に主役ロボットが売れるかどうかが重要視されていた時代でした。

 実際、 2019年4月1日に『オリコンニュース』で配信された「大河原邦男、モビルスーツの生みの親が語るザク誕生秘話「ガンダムへの反骨心」」という大河原氏のインタビュー記事によると、メインのロボットさえ決まれば、スポンサーは口を出さないという雰囲気があったようです。

 また、当時のサンライズには、主人公機にトリコロールカラーを施すという、悪しき伝統があったと『安彦良和 マイ・バック・ページズ』(出版社:太田出版、2020年11月26日)にて語られていました。そのため、企画室から「白と赤と青を使うのは決まりだから」と言われ、トリコロールカラーが採用されたといいます。

 しかし、安彦良和氏は企画室の要求は満たすだけでなく、富野監督の意思も汲み取るため、白色の比率が圧倒的に高くなるようにデザインしました。こうして、監督の願いと、商業面の折衷案を形にした結果、現在まで知られるガンダムが誕生したのです。

 ただ、富野監督の心には、全身白色のロボットを出したいという願いが残り続けたようです。そのため、のちに監督が手掛ける『重戦機エルガイム』の主人公機、エルガイムでは全身白色のデザインを採用したと、大河原氏は前述の『アニメ!アニメ!』のインタビュー記事で語っています。

 

 ──現在では、ガンダムの特徴と言っても過言ではない、白を基調としたトリコロールカラー。それは、玩具売上を優先する制約を受け入れながらも、監督の理想を叶えようとしたクリエイターの意地が形作ったものだったのです。

〈文/北野ダイキ〉

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「機動戦士ガンダムⅡ」(出版社:KADOKAWA)』

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