『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(以下、『逆襲のシャア』)にて、シャア・アズナブル最後の搭乗機として活躍したサザビー。実はシャアの歴代搭乗機や、コスチュームの意匠が含まれているといいます。
◆サザビーはシャアの歴史の集大成? 愛機と制服を繋ぐ意匠の正体
『逆襲のシャア』にてνガンダムのライバル機として登場したサザビー。真紅のカラーと、ジオン系MSの集大成ともいえるフォルムが、シャア最後の搭乗機であることを強く意識させてくれます。
そんなサザビーですが、実は各部にシャアの搭乗機の集大成として、さまざまな意匠を取り込みデザインされました。
まず、『出渕裕メカニカルデザインワークス (1)』(出版社:ムービック、2000年8月1日出版)によると、機体自体は西洋甲冑のイメージをベースにデザインされていると語られています。
この西洋甲冑モチーフは、ガンダムの対比となるデザインといってもよいでしょう。元々、初代ガンダムは侍をモチーフにデザインされていると、『オリコンニュース』が2019年4月1日に配信した「大河原邦男、モビルスーツの生みの親が語るザク誕生秘話「ガンダムへの反骨心」」という大河原邦男氏へのインタビュー記事で語られていました。
つまり、初代ガンダムに近いデザインに原点回帰したνガンダムも、ベースには侍のイメージがあるのです。そのため、サザビーはライバル機と同じく、「戦士のための装備」をモチーフにした機体といえるでしょう。
さらに、サザビーはシャアの搭乗機としては集大成となるため、シャアのイメージを各所に盛り込んでいます。
たとえば、頭部のアンテナはシャアが一年戦争時につけていた、ヘルメットをイメージしているようです。また、フェイス部分は、グリプス戦役で搭乗した、百式の顔をモチーフにしています。
──西洋甲冑の重厚さに、ヘルメットや百式の面影を落とし込んだサザビーは、まさにシャア・アズナブルの歴史の結晶です。侍モチーフのνガンダムと対をなすライバル機には、単なる兵器を超えた、彼の矜持が刻まれているのかもしれません。
〈文/北野ダイキ〉
サムネイル画像:BANDAI SPIRITS公式サイトより 『「MG MSN-04 サザビー」(C)創通・サンライズ』


