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 『機動戦士Ζガンダム』にてクワトロ・バジーナこと、シャア・アズナブルが序盤に搭乗するリック・ディアス。そんなリック・ディアスですが、実は量産タイプだけでなく、シャア専用機がデザインされるはずだったといいます。

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◆シャア専用機はド忘れで消えた? リック・ディアス誕生の裏側

 リック・ディアスが初めて登場するのはアニメ第1話。紺色の一般機の中で、赤色に塗装された機体は、ひと目で赤い彗星が駆る機体だと分かります。ただ、色以外の違いは見られず、エースが乗る機体という印象は薄いといえるでしょう。

 また、中盤以降シャアが百式に乗り換えてからは、一般兵もリック・ディアスを赤色に塗装するようになったため、赤=専用機という印象はなくっています。そんなリック・ディアスですが、初期の段階ではシャア専用のリック・ディアスが別でデザインされるはずでした。

 『Model Graphix vol.10』(出版:大日本絵画、1985年8月1日)にて、モビルスーツのデザインを担当した永野護氏は「実は本当はシャア専用ディアスはデザインを作らなくてはならなかったはず。」と語っています。

 ただ、同時に「何と当時私は全くそんなことは忘れていたのである。カントクもはっきり言って忘れていたに違いない。」とも言及していました。つまり、デザイナーのド忘れで、シャア専用のリック・ディアスは登場しなかったのです。

 なお、同誌には永野護氏が考えるシャア専用リック・ディアスとして、「RMS-099RSシャア専用突撃型」が登場していました。量産機に比べて、バックパックのバインダーが大型化しており、ひと目でエース専用機と分かる風格があります。その後、本デザインを元に、『機動戦士ガンダムZZ』に登場する、シュツルム・ディアスが誕生しました。

 

 ──シャア専用機が作られなかった意外な理由は、まさかのうっかりミスでした。しかし、のちにその構想がシュツルム・ディアスへと昇華されたことで、デザイナーのこだわりは無駄にならずにすんだといえるでしょう。

〈文/北野ダイキ〉

 

※サムネイル画像:バンダイ ボビーサイトより 『「MG 1/100 リックディアス(クワトロ機)」 (C)創通エイジェンシー・サンライズ』

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