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 『北斗の拳』には名前を聞けば顔が浮かぶような魅力的なキャラクターが数多く登場します。原哲夫先生によると、そんなキャラクターを生み出すのにある秘訣があるといいます。

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◆原点となったケンシロウ誕生秘話

 『北斗の拳』のキャラクターデザインに関しては作画の原先生が担当していました。原作の武論尊さんも、原先生に「1人はデカい奴、1人は細い奴にして。」とアバウトにお願いして、ラオウとトキを描いてもらったと語っています。

 そんな原先生ですが、雑誌『GOETHE』(出版社:幻冬舎)のWEBサイトにある「PERSON」という特集ページで、キャラクターの誕生秘話を明かしています。

 原先生によると、主人公のケンシロウは大好きなブルース・リーさんと松田優作さん、さらに映画『マッドマックス』で主演だったメル・ギブソンさんをモデルに生み出されたといいます。確かに、初期のケンシロウはヌンチャクを使っていますし、革ジャンという出立ちなどからも、彼らを容易に想起できるでしょう。

 一方で恋敵のシンなど、ケンシロウ以外のキャラ作りに関してはパッと頭に浮かんだキャラクターを描いていたそうです。しかし、しばらくすると既存キャラクターとデザインが被ってしまい、次第にキャラ作りに苦戦していったとのこと……。

 そこで原先生は、ケンシロウを生み出した原点に立ち返ったそうです。ケンシロウのように、「実際の人物をモデルにすることで、キャラクターにリアリティが生まれ、魂が宿るんじゃないか」と考えたそうです。

 こうして生まれたのが、クリント・イーストウッドをモデルにしたシュウや、イギリスのシンガーソングライターであるデヴィッド・ボウイをモデルにしたリュウガなどだといいます。

 ちなみに最大の宿敵であるラオウは、アメリカのイラストレーター、フランク・フラゼッタの男性の絵から得たインスピレーションと、『ブレードランナー』の名優ルトガー・ハウアーの目をモデルにしていると明かしています。改めてラオウの目元を見ると、確かにかの名優とソックリであることが分かるでしょう。

 

 ──1983年から連載を開始し、40年以上経つ今もなお愛され続ける『北斗の拳』。その人気を支えるのは、原先生が「魂を宿した」キャラクターたちに寄るところが非常に大きいのかもしれません。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:Amazonより 『「北斗の拳」第4巻(出版社:コアミックス)』

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